【箱根への道】順大が関東インカレ16年ぶり総合V…指揮官「過去最高得点かも」 三浦龍司らに勢い

1部1万メートルで競う順大・野村(左)と伊予田
1部1万メートルで競う順大・野村(左)と伊予田
1部5000メートルで日本人トップの2位に入った三浦
1部5000メートルで日本人トップの2位に入った三浦

 関東の大学の長距離ランナーにとって、箱根駅伝と並ぶ2大イベントの関東学生陸上競技対校選手権(通称・関東インカレ)が5月20~23日、相模原ギオンスタジアムなどで行われた。第100回大会で3000メートル障害日本記録保持者の三浦龍司(2年)ら順大が勢いの良さを見せつけた。

 茄子(なす)紺の順大ユニホームが輝きを増している。1500メートル以上の中長距離全5種目で得点を挙げ、ブロックとして41点を獲得。チーム16年ぶりの総合優勝に大きく貢献する活躍に、長門俊介駅伝監督(37)は「過去最高得点かもしれない。三浦に負けじと全員が頑張ってくれた」。絶対エースを筆頭に、チーム全体が勢いに乗っている。

 圧巻は、やはり15点を稼いだ三浦だ。5月5日の五輪テスト大会では本職の3000メートル障害で8分17秒46の日本新記録を樹立した。中2週間の関東インカレで挑んだのは1500メートルと5000メートル。特にスピードランナーぞろいの1500メートルは、予選から驚異的な爆発力を見せつけた。集団で力を温存し、残り150メートルからのスパートだけで後続を2秒以上置き去りにした。

 決勝も同パターンで勝ち切る姿に、指揮官は「(相手にとって)あのスパートは分かっていても、どうにかなるものではない」と絶賛した。最終日の5000メートルも鮮やかなスパートで日本人トップの2位。4日間3レースをハイレベルにまとめた男は「ギアチェンジの鋭さが増してきた。疲労がある中でもペースを切り替えられて、やってきたことの上積みを感じられた」と笑顔。24~27日の日本選手権3000メートル障害で3位以内に入れば、初の五輪切符を手にするだけに「記録より勝負にこだわって権利を勝ち取りたい」と見据えた。

 エース頼みのチームではないことも証明した。ハーフマラソンでは学生駅伝未経験の四釜峻佑が日本人トップの4位、1万メートルでも野村優作と伊予田達弥が5、6位と3年生3人を中心に順位、内容とも充実。さらに、3000メートル障害ではルーキー・服部壮馬がスタートから独走すると、最後も粘って2位に入った。昨年は箱根予選会トップ通過から本戦7位でシード権獲得。成長を続ける名門が、トラックシーズンから主役を走り続ける。(太田涼)

 ◆関東インカレ

 関東インカレは1919年に第1回大会が行われ、今年が第100回大会だった。1920年に始まり、今年が第97回大会だった箱根駅伝より歴史は古い。

 例年5月に開催され、各種目1位8点、2位7点…8位1点が与えられ、総得点を競う。出場は各種目1校3人以内。男子は16校の1部、それ以外の2部、大学院生による3部に分けられる。1部の15、16位と2部の1、2位が翌年、入れ替わる。1部と2部は短距離種目などを含めた総合力で決まるため、駒大や青学大など長距離・駅伝をメインに強化している大学は2部に属する。今年の箱根出場20校はちょうど10校ずつで、長距離種目では1、2部にほぼ実力差はない。

 今年のハーフマラソンは新型コロナ感染防止対策として東京・よみうりランドの周回コースで無観客で開催。1周約2キロ、実測約20・8キロの非公認コースだった。ある監督が「遊園地だけにジェットコースターみたいなコース」と嘆息するほどタフなコースだった。

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