ノーヒットでも見せた非凡な才能 慶大・清原ジュニアの武器は「選球眼」

非凡な才能を見せた慶大の1年生、清原正吾内野手
非凡な才能を見せた慶大の1年生、清原正吾内野手

 西武、巨人などで通算525本塁打を放った清原和博氏(53)の長男で、アメフトから転向して慶大野球部に所属する清原正吾内野手(1年=慶応)が、神宮球場での東京六大学新人戦で公式戦デビューを果たした。

 2日の東大戦は、代打で右飛。3日の法大戦は、7番指名打者で先発して四球、遊ゴロ、空振り三振、見逃し三振だった。周囲が期待する快打は出なかったが、スタンドで見守った慶大・堀井哲也監督(59)は高い評価を与えていた。

 法大戦のあと、改めて打者としての魅力を尋ねた。186センチ、90キロと体格に恵まれ、打球を飛ばすことに関しては、チームでも一目置かれている。「パワー」に関連した褒め言葉が返ってくると思っていたが、そうではなかった。最も評価しているのは「選球眼」だった。

 「打つべき球を、しっかり打つことができる。正木(智也)と共通していることですが、これは大きな能力なんです」。堀井監督は、慶大の4番を務め、現役トップの10本塁打を放つ大砲の名を出して非凡さを強調した。

 全5打席で、清原が最初にスイングしたボールを振り返ってみた。

 ▽2日・1打席目…見送ったファーストストライクと同じ外角低めの球を狙って右飛。

 ▽3日・1打席目…ストレートの四球。

 ▽同・2打席目…同点に追いつき、なお2死満塁のチャンスで、2球目の内角へのファーストストライクをファウル。

 ▽同・3打席目…外角のベルトの高さの初球をファウル。

 ▽同・4打席目…スローカーブが2球続いたあとの外角高めのストレートを空振り。

 スイングの結果はともかく、狙っていく球種やコース、タイミングなどは、いずれも理にかなっていたように思う。

 清原は、小学生時代に少年野球チームに所属していたが、中学ではバレーボール部、高校ではアメフト部で活動した。6年間のブランクがありながら、打席での振る舞いは、実に落ち着いている。

 「雰囲気があります。打者は、その結果をはじめ様々なことが気になるものですが、打ってやるという目的意識が高く、自信を持って打席に入っているように見えます」と堀井監督は話す。

 現時点ではBチーム。変化球への対応をはじめ、課題は多い。指揮官は「経験を積んで、来年にでもAチームへ入る争いに絡んできてくれれば」と展望を述べるが、清原だけが持つアドバンテージに期待する部分は大きい。「スイングの技術は教えることができても、打席に入ればボールを目でとらえる力が必要。そこをクリアしていますからね」

 最終的に選んだ野球の道で、花を開かせることができるのか。原石が磨かれていく過程を見届けることが、東京六大学取材の新たな楽しみになった。

(記者コラム・浜木 俊介)

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