北海道・クラーク高硬式野球部出身  野坂竜之介さんが米野球留学へ・・・農業アルバイトで費用捻出

田植機に乗る野坂さん
田植機に乗る野坂さん
「クラーク像」のポーズで野球留学に向けて意気込む野坂さん
「クラーク像」のポーズで野球留学に向けて意気込む野坂さん

 昨夏の高校野球独自大会・北北海道大会でクラーク高の「1番・遊撃」の主将として4年ぶりの優勝に貢献した野坂竜之介さん(18)。今春に卒業し、米カリフォルニア州のマーセッド大(2年制の公立大学)に野球留学するため15日に出発する。50メートル5秒8のスピードと小技、守備力が持ち味で「自分がどこまで通用するかやってみたい」と目を輝かせた。

 憧れの地だ。学生時代に留学した母・かおりさんの影響で幼い頃から米国文化に触れ「向こうでプレーしたかった」。当初は道内大学からの編入を考えたが、佐々木啓司監督(65)と次男・達也部長(37)の教え子が同大学でコーチを務めている縁があり、このタイミングでの渡米を決断した。

 留学費用の一部は農業アルバイトで稼いだ。1月に退寮したが、5月は春季大会に臨むチームの手伝いで深川市の寮に戻った。同時に後輩、宮崎翔太外野手(3年)の父・英希さんが営む農家の米作りをお手伝い。費用の捻出もそうだが「3年間、寮に米やメロンの差し入れを頂いたので恩返しがしたかった」。ピークを迎えた田植え時期で午前7時から午後6時まで、約30キロの苗や約20キロの肥料の積み下ろしなど力作業で汗を流した。英希さんからは「さすがパワーがある。本当に助かった」と感謝された。

 昨夏、コロナ禍で甲子園は開催されなかった。厳しい状況でも優勝という形で終わり「マイナスをプラスに変えた経験は外国でも生きると思う」。指導歴40年以上の佐々木監督にとって海外留学する選手は初めてで「持ち前の粘り強さで頑張って欲しい」とエールを送る。

 授業は21日から、公式戦は来年1月からを予定する。アルバイト代は約7万円、さらに宮崎さん夫婦から餞別(せんべつ)としてドル紙幣で約1万3000円がプレゼントされた。「頂いたドルは簡単に使えないが、バイト代でグラブやバットを買って活躍したい」。指導者や地域の方の温かさを忘れず、異国の地で奮闘する。(西塚 祐司)

 ◆野坂 竜之介(のさか・りゅうのすけ)2002年9月2日、江別市生まれ。18歳。小学2年時に野幌ファイターズで野球を始める。中学は硬式チーム・北海ベアーズに所属。クラーク高では2年春に初ベンチ入り、2年冬から主将。趣味はNBA観戦。170センチ、70キロ。血液型A。家族は父、母、弟。

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