誰もがこの対決を待っていた。巨人から移籍した西武・内海哲也投手(39)が6月3日の巨人戦(東京D)に先発することが30日、分かった。今季初昇格となり、古巣との対決は移籍後初となる。
主将の源田が27日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。翌28日には所管の保健所から木村とニールが濃厚接触者に特定された。先発ローテの一角を担っていたニールの離脱により、ローテを再編した。救世主候補に、今季ファームで4勝負けなしと好投を続けてきた左腕が抜てきされた。
移籍1年目の19年はけがが相次ぎ、試練の年となったが、昨季は移籍後初勝利を挙げ、通算1500奪三振を達成した。今年の春季キャンプはB班(2軍)スタート。カットボールに磨きをかけ、連日のブルペン投球と走り込みで鍛えてきた。ここまで大きなコンディション不良もなく、2軍では7試合に登板して4勝0敗、防御率はイースタン・リーグトップの1・80。順調に登板を重ねてきた。
18年目左腕は「毎年毎年が勝負。チームに貢献できるように頑張りたい」と努力を重ねてきた。選手がそろわず、交流戦1勝2敗1分けと乗り切れないチームを上昇気流に乗せるため、慣れ親しんだ東京ドームのマウンドに帰ってくる。
◆内海 哲也(うつみ・てつや)1982年4月29日、京都府生まれ。39歳。敦賀気比高から東京ガスを経て、2003年のドラフト自由獲得枠で巨人に入団。07年に最多奪三振のタイトル、11年に18勝、12年に15勝で2年連続最多勝。12年はベストナインも受賞。18年に炭谷のFA移籍に伴う人的補償で西武移籍。19年10月には左前腕の筋腱(けん)修復手術を受けた。186センチ、93キロ。左投左打。家族は妻と子供4人。