錦織圭 大坂なおみ会見拒否に「罰金を払ってでも(拒否)しなきゃと判断したら尊重すべき」

スポーツ報知
錦織圭

 テニスの4大大会第2戦、全仏オープン(30日開幕・パリ)を前に、大坂なおみ(23)=日清食品=が「アスリートの心の健康状態が無視されている」と期間中の会見拒否を表明した波紋が広がっている。

 28日は有力選手が続々とオンライン形式の開幕前会見に参加。男子シングルス世界ランク49位の錦織圭(31)=日清食品=は一定の理解を示した。大坂が人種差別問題を訴えるなどの活動をしていることを踏まえ、「嫌な質問をされることが僕より断然多い」と語り、「罰金を払ってでも(拒否)しなきゃと判断したら尊重すべき」と気遣った。ただ、「大会で賞金をもらい、いろんな人が関わっている。面倒でもしなきゃいけないことの一つ」と会見の必要性も指摘した。

 5連覇がかかるラファエル・ナダル(34)=スペイン=も「彼女を尊重はする。一方でメディアはスポーツにおいて重要なパーツの一つ」と発言。前回女王で大坂と仲のいいイガ・シフィオンテク(19)=ポーランド=は「メディアとソーシャルメディア、両方を使って自分の視点を説明することができる」とSNSと会見の使い分けを説明した。また、地元・ベオグラードの大会に出場中の男子世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ(34)=セルビア=は「会見は競技の一部であり、ツアー生活の一部」との見解を示した。

 厳しい意見もある。今大会を主催するフランス連盟のモレトン会長は「大いなる過ち。個人的には受け入れられない」と批判。会見の参加義務に違反すると罰金最大2万ドル(約220万円)を科す4大大会規定に沿い、厳しい処分を示唆した。女子ツアーを統括するWTAは「心の健康に関してサポートできることがあるか、なおみや他の全選手との対話を歓迎する」との声明を出した。ただ「プロ選手はファン、メディアに対して話す責任がある」と強調している。

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