「映画館はダメ。劇場はOK」に募るモヤモヤ まさか東京五輪のPVはOK?

東京都の小池百合子知事
東京都の小池百合子知事

 「映画館が開けられない状態が続いていますけれども、僕に言わせれば、言語道断。何の理屈もないまま一方的に閉められている。映画に触れあうことのできない人がいるのは、間違っているとしか思えない」

 26日に都内で行われた映画「HOKUSAI」の会見。橋本一監督は「僕個人の意見」とした上で、憤りをあらわにした。「そこはちょっと…、考えてほしいし、(映画館を)開けた方が世のためになると信じて、僕は映画を作ってきているつもりです」と矜持(きょうじ)も示した。

 コロナ禍で1年公開が延期され、28日にようやく初日を迎えた「HOKUSAI」。公開中の「るろうに剣心 最終章 The Final」や「いのちの停車場」などと同じように、東京・大阪の映画館では見られない状況が続く。

 4月に3度目の緊急事態宣言が発令された。政府は、床面積1000平方メートルを超える施設に休業を要請。5月12日からの延長に伴う措置では大型商業施設などへの休業要請を見直しし、午後8時までの時短営業に変更した。ただ、知事の判断による要請が可能なため、東京都は引き続き映画館に休業を求めている(劇場は客数制限、時間短縮を条件に営業可能に)。

 小池百合子知事は、理由について「東京の人流を徹底して抑え込むため」としている。「徹底して」という言葉を使った以上、「映画館はダメ。劇場はOK」の理由を、丁寧に説明すべきではないか。配給会社や宣伝会社、関係するスタッフと話をすると、悔しさ、無念さをにじませる。せめて何を根拠にしたのか、どんなデータに基づいたものかだけでも公開してほしい。

 「通勤通学の人流は?」といった矛盾が、余計にモヤモヤを募らせる。2021年、東京は4か月間(1月8日~3月21日、4月25日~現在)が緊急事態宣言下にある。これだけ我慢を強いて、「東京五輪のパブリックビューイングはOK」なんてことはないよね?と疑念を抱きたくもなる。(記者コラム)

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