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【巨人】原監督今季3度目零封負け「0点では試合を支配することは100%できない」

スポーツ報知
7回、戦況を見つめる原監督(カメラ・中島 傑)

◆日本生命セ・パ交流戦 巨人0―2楽天(27日・東京ドーム)

 大きく膨らんだ期待は、一瞬でしぼんだ。2点を追う7回2死一、二塁。若林がボテボテの二ゴロに倒れた。最大の好機を逃し、万事休す。今季3度目の0封負けに、原監督も「0点では、試合を支配することは100%できないことだからね」とサバサバした表情で振り返った。

 力投する横川を援護できなかった。「お兄ちゃんたちが守ってくれるよ」と指揮官が期待した打線が、楽天先発・滝中の術中にはまった。100キロ台のカーブや、低めに集められたフォーク、チェンジアップに幻惑され続けた。名将も「やっぱり戸惑いはあっただろうね。いいところに来てたね」と完敗を認める。今季最少タイの3安打。滝中に8三振、試合全体でも毎回となる11三振を喫した。

 わずかなミスが、結果的に響いた。3回、投手の横川が中前へ鋭くはじき返し、プロ初安打をマーク。だが、続く松原が1ボール1ストライクからバントを空振りするなど送れず、最後は三振に倒れた。序盤に犠打を命じるベンチの意図は、若い横川に勇気を与える先取点、そして投手の出塁を点につなげて“ダメージ”を与えたいものだっただろう。元木ヘッドコーチも「あれでちょっと流れも『ん?』という感じになった。投手が出て、次のウィーラーも調子がいいわけだから」と指摘した。次の回に先取点を奪われ、その松原から11人連続アウト。流れとは不思議で、恐ろしいもの。自ら相手に渡すようなことはしてはいけない。

 交流戦最初のカードを2勝1敗で勝ち越し、敵地でのソフトバンク3連戦を迎える。2度の日本シリーズ4連敗を含め、19年の交流戦から今年のオープン戦まで12連敗中の天敵。原監督は「黙って勝負します」と表情を変えなかった。結果だけを求め、静かに闘志を燃やす。

(西村 茂展)

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