【こちら日高支局です・古谷剛彦】日本ダービー 岡田スタツド期待のタイトルホルダー

タイトルホルダー
タイトルホルダー

 7月12日(1歳)、13日(当歳)に開催される「セレクトセール2021」の上場馬が、24日に発表された。1998年に始まり、24年目を迎えるセール。今年の上場馬一覧を見ると、ディープインパクト産駒が1歳セッションに4頭いて、トップとラストに上場馬が設定されている。そして13年ダービー馬のキズナは1歳8頭、当歳22頭。15年ダービー馬ドゥラメンテは1歳12頭、当歳15頭。17年ダービー馬レイデオロは、当歳16頭が登場。また、16年ダービーで2着だったサトノダイヤモンドの産駒が、1歳と当歳に各6頭ずつ上場される。

 1歳セッションの上場馬を見ると、今年のダービーに出走するステラヴェローチェの全弟と、ラーゴムの半妹(父キタサンブラック)がいる。ステラヴェローチェとラーゴムもセール取引馬で、ゆかりの血統が1か月半後にどのような評価となるのか注目される。

 セレクトセールとダービーを振り返ってみたい。98年取引馬では、ボーンキング(01年4着)が唯一の出走だったが、翌年の取引馬は4頭が出走し、02年にマチカネアカツキ3着、メガスターダム4着と健闘。3世代目にゼンノロブロイ(03年2着)が初の連対を果たし、4世代目のキングカメハメハがセール取引馬として初のダービー馬になった。そして5世代目は、取引馬唯一の出走だったディープインパクトが無敗で2冠を達成。その後、種牡馬となり、キングカメハメハはドゥラメンテとレイデオロを、ディープインパクトはディープブリランテ、キズナ、マカヒキ、ワグネリアン、ロジャーバローズ、コントレイルを輩出した。特にディープブリランテとロジャーバローズは、セレクト当歳の取引馬である。

 これまで、セレクトセール取引馬がダービーに出走したのは77頭(当歳54頭、1歳23頭)おり、01年以降はダービー出走が途絶えていない。最多は06年の7頭(最先着はアドマイヤメインの2着)。そして、出走馬の成績は【4・7・5・61】(1歳取引馬は【0・1・2・20】)で、1歳取引馬から優勝馬は出ていない。15年から19年までセール取引馬は連対を継続していたが、15年サトノラーゼンのみ1歳取引馬で、16年サトノダイヤモンド、17年スワーヴリチャード、18年エポカドーロ、19年ロジャーバローズは当歳取引馬だった。昨年は6頭が出走したが、すべて当歳取引馬で、最先着はワーケアの8着だった。

 今年のダービーは、出走する17頭中7頭がセレクトセール取引馬。当歳セッションはサトノレイナス、ステラヴェローチェ、タイトルホルダーの3頭がいる。ノーザンファーム生産馬が多数を占める中、タイトルホルダーは岡田スタツドの生産馬。ドゥラメンテの初年度産駒が、祖父キングカメハメハからの3代制覇を目指してダービーに駒を進めた。セール取引馬のダービー馬4頭のうち、2頭は日高生産馬である。

 ダービー制覇に強い思いを抱いていた岡田繁幸さんと、ダービーの話題は多く語らせて頂く機会があった。「20頭以上出走していた時代、ダービーポジションという言葉がありましたが、今でもやはり、前でレースを進める馬は強いと思うんですよ。瞬発力勝負より、サバイバルバトルのようになることが多いのがダービーなんです」という言葉が、強く印象に残っている。ワンアンドオンリーとワグネリアンは皐月賞から一転し、積極的なレース運びで勝利を手にした。

 岡田繁幸さんの実弟である岡田牧雄さんが生産したタイトルホルダー。弥生賞で2着に退けたシュネルマイスターが、3歳マイル王者に輝いた。皐月賞でエフフォーリアに次ぐ粘りを見せた内容から、サバイバルバトルに持ち込むレース運びはできる力もある。岡田一族悲願の夢舞台で、ノーザンファームの牙城を打ち砕く可能性は十分にある。(競馬ライター)

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