【オークス 競馬のミカタ】競馬に注いだ岡田総帥の人生 結晶の一つを見た

岡田総帥の遺影を手に、表彰式を見守る関係者
岡田総帥の遺影を手に、表彰式を見守る関係者

◆第82回オークス・G1(5月23日、東京・芝2400メートル、良)

 情熱と執念が実を結んだ。外から伸びるユーバーレーベンの姿に、そう思わずにはいられなかった。同馬は、3月に亡くなった岡田繁幸さんが創設したクラブ法人、サラブレッドクラブ・ラフィアンの所有馬で、母の父のロージズインメイも岡田さんが導入した種牡馬。“クラシック初制覇”は、馬に、競馬に、注いだ人生の一つの結晶を見た思いだ。

 忘れられない姿がある。ホッカイドウ競馬所属のコスモバルクで挑戦した04年の日本ダービー。5月なのに気温が27度にも上昇したレース当日の早朝、東京競馬場で岡田総帥と鞍上の五十嵐冬がともに汗だくでコースを歩き、入念にチェックする姿を見た。まさに執念を垣間見たワンシーン。レースは8着だったが、その熱きまなざしに、心を奮わせたことを今でも覚えている。

 思えばユーバーレーベンの父ゴールドシップの繋養(けいよう)先は岡田さんが設立したビッグレッドファームだが、現役時代はソダシを管理する須貝厩舎に所属していた。こちらは、手痛い恩返しを受けた格好か。

 2年ぶりの有観客で行われた樫の舞台。勝ち馬に贈られた温かい拍手は、天国の総帥にもきっと届いたはず。そう信じたい。(松末 守司)

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