【OG訪問】寺田瀧雄氏没後20年コンサートに杜けあき「素晴らしい財産」

「お客様からエネルギーをいただくライブって、やっぱりすごい」と笑顔の杜けあき
「お客様からエネルギーをいただくライブって、やっぱりすごい」と笑顔の杜けあき

 元雪組トップスター・杜けあきが、OG公演「寺田瀧雄 没後20年メモリアルコンサート All His Dreams“愛”」(6月26、27日=大阪・梅田芸術劇場メインホール、7月1、2日=東京・Bunkamuraオーチャードホール)に出演する。

 寺田瀧雄氏は1956年に作曲家として宝塚歌劇団に入り、「ベルサイユのばら」「風と共に去りぬ」の主題歌など約3000曲を手掛け、「宝塚のモーツァルト」と呼ばれた。交通事故で2000年に69歳で急逝。昨年が没後20年だったが、コロナ感染拡大の影響で公演が延期となっていた。

 杜自身は74年初演の「ベルばら」に憧れて、79年に入団。寺田メロディーで花の園に導かれた一人だ。「『ベルばら』は初演の皆さんが歌われる。それがやっぱり私にはうれしい。出演者としても至福の時ですね」と楽しみにしている。

 寺田氏とは忘れられない問答がある。入団3年目。歌稽古中に突然「かりんちょ(杜の愛称)、歌とは何や?」と問われた。「歌は心です」と即答すると「違う、歌は音程や!」と笑って一蹴(いっしゅう)されたという。

 「譜面通り、ちゃんと歌うのは作曲家の先生への礼儀。それができて初めて心が入り、練って練って自分の歌になる。非常に深い言葉だったと今なら分かります。『主題歌、できたぞ』と手書きの譜面をもらい、最初に歌った時、鳥肌が立ったことが何曲もありました。生きていらしたら90歳。5000曲はあったでしょう。もっともっと聴きたかった。今でも悲しくなるぐらい素晴らしい財産です」

 杜は6月27日・大阪の「植田紳爾Ver.」では「この恋は雲の涯まで」、7月1日・東京の「柴田侑宏Ver.」では「忠臣蔵~花に散り雪に散り~」を歌唱する予定。「先生の曲には、まだまだ名作がたくさんある。時期が来たら定期的にやってもらえたらいいですね」(筒井政也)

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