【高校野球】智弁和歌山・中西聖輝「おりゃー!」3安打で完封勝利

智弁和歌山の中西聖輝は、3安打で完封勝利した
智弁和歌山の中西聖輝は、3安打で完封勝利した

◆高校野球春季大会 ▽近畿大会・1回戦 智弁和歌山1―0神港学園(22日、皇子山球場)

 春季近畿大会が開幕した。智弁和歌山は、今秋ドラフト候補の最速147キロ右腕・中西聖輝投手(3年)が、神港学園(兵庫)を3安打に抑え、1―0で完封勝ち。大阪桐蔭は、188センチ右腕の川原嗣貴(しき、2年)が6回2失点と好投し、綾羽(滋賀1位)を破った。

10球団が視察三塁踏ませず 9回無死。智弁和歌山の中西は「おりゃー!」と有観客のスタンドに届くほどの雄たけびで三振を奪った。最速144キロの直球にカーブを交え、1―0で完封勝ち。「(体力は)少し余裕があった。カウントを悪くすることなく、打たせて取ることができた」。107球で3安打に抑え、三塁を踏ませなかった。元巨人の中谷仁監督(42)は「最近のエースの中では抜群の安定感」と絶賛した。

 10球団15人のスカウトが視察し、巨人の岸スカウトは「一番はメンタルの強さ。投球に強弱がつけられる」。ヤクルトの橿淵スカウトグループデスクも「球速表示以上に速く感じる。先発タイプとして面白い」と注目した。

 昨年12月にマリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏から学校で指導を受け「ちゃんとやってよ!」という言葉が胸に響いた。「心が折れかけた時に思い出す」と中西。大阪桐蔭(29日・皇子山)との準決勝で、さらに評価を高めてみせる。(伊井 亮一)

野球

個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請 報知新聞150周年
×