陸上&ボブスレーの「元祖二刀流」青戸慎司氏が平野歩夢に「2人目ということで親近感感じます」

バルセロナ五輪で60年ぶりの決勝進出を決めた青戸慎司氏(左)ら日本チーム
バルセロナ五輪で60年ぶりの決勝進出を決めた青戸慎司氏(左)ら日本チーム

 スノーボードの冬季五輪2大会連続銀メダリスト・平野歩夢(22)=木下グループ=が東京五輪切符を確実にし、日本人5人目の夏冬出場を成し遂げた。パーク男子の五輪予選最終戦では64・08の26位で予選敗退したが、19年からの対象大会成績で算出する五輪ランキングで平野の日本勢トップは変わらず、1枠与えられていた開催国枠を引き寄せた。陸上とボブスレーで過去男子で唯一の二刀流出場を果たした青戸慎司氏が、“後輩”へとエールを送った。

 夏冬の五輪“二刀流”は日本男子2人目ということで親近感を感じます。“ラッキーパンチ”では五輪に出られないので、夏でも冬でも力量が評価され、努力が認められたということ。平野選手は冬で2度銀メダルに輝き、選手としての経験の幅は誰よりも分厚い。種目を超えて存分に生かしてほしいです。

 両立した最大の糧は「当たり前は当たり前じゃない」と知ったこと。陸上ではサブトラック(練習場)が使えて、シャワーや待機所もある。ボブスレーでは1000キロ先の会場まで車に分乗して移動。車の中で着替え、雪上でウォーミングアップすることもありました。

 スプリント力が必要なのは共通点ですが、ボブスレーはパワーも求められます。陸上時代は体重70キロほどでしたが、転向の際は「軽すぎるぞ」と言われ、10か月間で20キロ増やすため、とにかく食べ続けていたのを覚えています。走ることも、陸上なら気温10度でも寒いと言いますが、ボブスレーは氷点下25度でもタイツ一枚で全力疾走するわけです。

 私は、ボブスレーの長野五輪が自国開催。平野選手は夏の東京五輪。メダルのチャンスを最後まで諦めず追い求めてほしいです。(陸上男子100メートル元日本記録保持者、中京大副部長)

 ◆青戸 慎司(あおと・しんじ)1967年5月7日、和歌山市生まれ。54歳。和歌山工高―中京大。陸上短距離が主戦場で、88年に100メートルで10秒28の日本記録を樹立。夏季では88年ソウル、92年バルセロナの両五輪に出場。バルセロナ大会では、400メートルリレー6位入賞に貢献した。98年長野五輪はボブスレーで参戦し、日本男子初の夏冬出場。

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