陸上男子1500メートルで兵藤ジュダが27年ぶり大会新V…静岡県高校総体

男子1500メートル決勝を大会新で制した東海大静岡翔洋・兵藤
男子1500メートル決勝を大会新で制した東海大静岡翔洋・兵藤
レース後に健闘をたたえ合う東海大静岡翔洋・兵藤(右)と浜松西の松浦
レース後に健闘をたたえ合う東海大静岡翔洋・兵藤(右)と浜松西の松浦

◆陸上 静岡県高校総体(21日、静岡スタジアム)

 男子1500メートルで兵藤ジュダ(東海大静岡翔洋3年)が3分51秒24をマークし、1994年に古田哲弘さん(44)=当時浜松商2年=が樹立した大会記録(3分51秒42)を27年ぶりに塗り替えて優勝した。豪雨の中、後続を引き離して独走する圧巻のパフォーマンスを見せた。

 執念のラストスパートで歴史を塗り替えた。スタート直後から先頭に立った翔洋・兵藤は「余裕はなかったけど気持ちで」と残り400メートル付近から歯を食いしばりながらロングスパート。ゴール後に27年ぶりの大会新を電光掲示板で確認すると、右手を突き上げた。古田さんは、山梨学院大1年時の97年箱根駅伝で8区区間新記録を樹立した名ランナー。「古田さんがすごい方だったっていうのは知ってますし、27年っていうのは…すごい数字」と喜びをかみしめた。

 オリンピアンの姿が脳裏をよぎった。3日に、この日と同会場で行われた日本選手権1万メートルを現地で観戦。同レースで東京五輪代表に内定した伊藤達彦(23)=ホンダ、浜松商高出=のラストスパートを目の当たりにし「やっぱり気持ちって大事なんだなって思った。粘り強い走りが本当に尊敬できる」と目を輝かせる。

 競技を始めたのは小学4年時。地元のサッカーチームで「俊足FW」として活躍していた姿を見た精華清水RCのコーチにスカウトされた。当初は「サッカーへの思いが捨てきれなかった」というが、タイムの伸びとともに陸上にのめり込み、昨夏の全国高校リモート選手権800メートルでは日本一に輝いた。

 22日には最も得意とする800メートルに出場予定で「全国総体(7月開幕、福井)で1位を狙って頑張る」と意気込む。昨秋の県駅伝で1区(10キロ)を走ったように長距離もこなせるが「トラック(競技)で五輪を目指したい」。大きな夢に向け、まずは福井で頂点を目指す。(内田 拓希)

 ◆兵藤 ジュダ(ひょうどう・じゅだ)2003年8月5日、静岡市生まれ。17歳。飯田中3年時に800メートルで全中出場。172センチ、55キロ。家族は米国人の父、日本人の母と兄。

男子1500メートル決勝を大会新で制した東海大静岡翔洋・兵藤
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