「ノエスタ」ワクチン接種協力の大木隆生教授「医療従事者として、痛切な反省の上に立って…」

スポーツ報知
ノエビアスタジアム神戸

 神戸市は21日、楽天グループや神戸大学らと連携し、31日からヴィッセル神戸のホームスタジアムである「ノエビアスタジアム神戸」でワクチンの大規模接種を行うと発表した。

 この取り組みに参画する東京慈恵会医科大学の外科講座統括責任者・大木隆生教授は、「医療従事者として、痛切な反省の上に立って国益に資する事業に協力したいという風な思いに至った」と話した。

 大木氏は「この大規模ワクチン接種に協力させていただくわけですが、これに関して慈恵大学執行部の理解が得られているわけではない。今日ここで私がお話することは慈恵の総意、意見ではなく、外科の統括責任者としての意見である」と冒頭で説明。

 その上で、「過去1年4か月、5か月に渡るコロナ禍で医療体制の強化という点において、医療界は国民の皆様の期待に十分応えることができてなかったと思います」と話し、「現在も全病床数の数%しかコロナ患者に提供できていません。そのために本来回避できたであろう緊急事態宣言が、3回も発出される事態を招いてしまいました」と持論を展開した。

 また、ワクチン接種についても、「医療界は十分に期待に応えたとは言えないと思います」とした。

 英統計専門サイト「アワー・ワールド・イン・データ」が18日までに発表したデータでは、日本の少なくとも1回ワクチン接種を受けた人の割合は経済協力開発機構(OECD)加盟37か国中最低。世界全体で見ても、110位で、軍事クーデターが起こっているミャンマーと同レベルの水準だという。

 大木氏はこのデータを用い、「打ち手が不足している」と指摘。「現在神戸を含む関西圏は医療ひっ迫状況にある一方、東京は穏やかであります。慈恵大においても、東京都内ではコロナ専属部隊以外の診療科においては余裕がある。余裕があるところが医療ひっ迫状況に置かれているところを助ける。広域連携のよい例になれればと願っております」とした。

 神戸市との連携事業については4日前に聞かされたばかりだというが、すでに東京慈恵会医科大学関連の外科医450名の派遣日が決まっている。大木氏は、「私も初日には接種に参りたいと思っております。国益に資する事業に協力したい」と決意を表明した。

 産学官連携のワクチンの大規模接種モデルは国内初。予約は22日午前8時半から始まる。

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