国立の和歌山大、神宮切符!コロナで棄権の危機、大学側が理解示し大会参加…4年ぶり2度目の全国つかむ

スポーツ報知
4年ぶりの全日本大学野球選手権出場を決めて大喜びする和歌山大の選手たち

◆近畿学生リーグ ▽全日本大学野球選手権代表決定トーナメント・決勝 和歌山大7―4阪南大(20日・大阪シティ信用金庫スタジアム)

 近畿学生野球連盟の全日本大学選手権(6月7~13日・神宮、東京D=報知新聞社後援)代表決定トーナメント決勝は、国立の和歌山大が阪南大を破り、4年ぶり2度目の出場を決めた。春季リーグ戦は緊急事態宣言発出のため、4月23日を最後に中断。上位校によるトーナメントで代表校を決めた。中断時に首位だった和歌山大は、全体練習ができなかったハンデや棄権の危機を乗り越えた。優勝を決定するリーグ戦は今後、再開の可否を検討する。

 4年ぶりに全国切符をつかむと、和歌山大のエース左腕・瀬古創真投手(4年、水口東)は主将の安田圭吾捕手(同、駒大苫小牧)と抱き合った。雨のなか、4失点で完投。「全国大会に出たくて、この大学を選んだ。ほんまにうれしい」と喜びをかみしめた。

 リーグ戦は2位の阪南大などにポイント3差をつけて首位に立っていたが、4月25日に大阪などで緊急事態宣言が発出されて中断。和歌山県は宣言地域外だったが、大学から課外活動も禁止された。「棄権がちらついた」と大原弘監督(56)。全国大会につながるため大学も理解を示し、今月17日に今トーナメントの参加が許された。

棄権の危機大学側理解 4月25日からは全体練習ができず、少人数で自主練習をするしかなかった。専用グラウンドがなく、練習は週4日、他部と共用の多目的グラウンドを使用。恵まれない環境で育ったナインは困難に負けなかった。25日ぶりに部員が再会したのは前日19日の1回戦(対神戸大)だったが、2連勝でトーナメントを突破した。

 桐蔭高(和歌山)でコーチ経験がある大原監督は「成人した選手を怒る野球ってどうなんやろう?」とノーサインで考える野球を浸透させ、全日本大学選手権に初出場した17年は8強入り。現4年生の多くはその活躍を見て入学。4年前は64人だった部員数が、現在は地方の国立大では異例の110人。難関の入試に合格した甲子園経験者も増えた。県で唯一、硬式野球部がある大学として、小、中、高校生と合同練習して地域と密着してきた。

 選手権の1回戦は九産大(福岡六大学)と対戦する。「歴史を塗り替える」と安田。ノーサイン野球で4年前以上の旋風を起こす。(伊井 亮一)

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