青学大・原晋監督創設の一般社団法人主催の「第1回絆記録挑戦会」で岸本大紀が復活気配

自己新をマークした岸本大紀
自己新をマークした岸本大紀

 青学大の原晋監督(54)が陸上競技発展などを目的にたちあげた一般社団法人「アスリートキャリアセンター」が主催する「第1回絆記録挑戦会」が19日、東京・町田市立陸上競技場で開催された。男子5000メートルが4組行われ、最終組で、戸田雅稀(27)=SGホールディングス=が13分53秒52で全体トップになった。青学大勢では今年の箱根駅伝10区4位だった中倉啓敦(3年)が13分55秒29で2位に続き、故障で欠場した岸本大紀(3年)が13分58秒18の自己ベストで3位に入った。

 岸本は、昨年の箱根駅伝ではエース区間の2区で日本人1年生最高タイムとなる1時間7分3秒の区間5位の激走でチームをトップに引き上げたが、今年の箱根駅伝は股関節痛の故障から復活途上のため、登録メンバーから外れた。この日、自己ベストを約9秒更新した岸本は「きょうは13分台が目標でした。まだ、6~7割の出来です。次は日本学生個人選手権(6月)の5000メートルで順位にこだわったレースをしたい」と岸本は冷静に話した。原監督は「復活への第一歩です。やはり岸本の存在は大きい」と評価した。

 この日の絆記録挑戦会は、町田市陸上競技協会と青学大の選手、マネジャーが中心になって運営された。「選手は、大会があることは当たり前ではない、ということを改めて分かった、と思う。ましてやコロナ禍で大会を開催することは大変。私も勉強になった」と原監督はしみじみと話した。

 最終組に出場した主将の飯田貴之(4年)は前半、積極的にレースを進めたが、後半に伸びずに14分11秒76。「きょうは13分40秒台が目標だったので、反省材料が多いです」と神妙に話した。大会の開催については「この競技会に向けてマネジャーが遅くまで準備している姿を見ていました。原監督の言う通り、大会が開催されることに感謝しなければなりません」とチームを代表して話した。

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