◆JERAセ・リーグ 巨人―広島(19日、東京ドーム)
広島・中村奨成捕手がプロで初めて捕手でスタメン出場して、1―1の6回に勝ち越しの2点打を放った。「何とか1点でも取れるように、内野ゴロでもいいという気持ちでいきました」。無死満塁で高いバウンドのゴロが三塁手の頭上を越えた。味方ベンチに向かって、両手でガッツポーズ。後続もつながり、クロンの4号満塁弾などでこの回一挙9点を奪った。
中村奨が1軍でマスクを被るのは4年目で初めて。今季は打力を生かすために外野にも挑戦。4月16日の中日戦(バンテリンD)のプロ初スタメンも左翼だったが、ついに本職でチャンスを得た。チーム内の新型コロナウイルスの影響で、18日に「感染拡大防止特例2021」による代替指名選手として昇格。広陵高時代、2017年の夏の甲子園を沸かせた強肩強打の捕手が存在を猛アピールした。