栗田調教師「特別な思いあります」 タイトルホルダーと日本ダービーに挑む

坂路を駆け上がるタイトルホルダー(カメラ・池内 雅彦)
坂路を駆け上がるタイトルホルダー(カメラ・池内 雅彦)

 「厩舎でやってきたことの積み重ねで出られると思う。この舞台に立てることは光栄だし、この馬の力を出せるように仕上げて結果を残したい」。開業11年目の栗田徹調教師(43)=美浦=が初めて、日本ダービー(5月30日、東京)に皐月賞2着馬タイトルホルダーを送り出す。「初めてだからそれほど重みはわかないんだけど、特別な思いはあります」。リラックスした雰囲気ながら語るまなざしは真剣そのものだった。

 ドゥラメンテの初年度産駒だったタイトルホルダーとの出合いは生産牧場の岡田スタッド。母のメーヴェを父である栗田博憲元調教師の厩舎で預かっていたことが縁だった。「初めて見たときはスラッとして賢そうで、とにかくきれいな体をしていました。走りそうだなと思いました」。しなかやかで柔らかい走りに目を奪われた。

 入厩後も調教での動きから素質の高さを再確認すると、じっくりとデビューを待ち、昨年10月の中山・芝1800メートル戦で初陣を飾った。その後は重賞でダノンザキッドの後塵を2度拝したものの、小差の勝負。陣営がポテンシャルの高さを感じつつあった続く報知杯弥生賞ディープインパクト記念で、ついに2歳王者にリベンジを果たし、重賞初制覇。栗田師は「デビュー戦から勝ち負けになるとは思っていたけど、重賞を勝つまでとは思っていなかった」と自身の想像を超えていたと明かす。

 抜群のスタートセンスと二の脚の速さで先手を奪い、後続を完封した強い内容から、記者は皐月賞で重い印を打とうと決めていた。迎えた本番は初対戦のエフフォーリアに敗れはしたものの、4角先頭から持ち前のしぶとい末脚で、堂々2着に粘り通した。手前味噌ではあるが、そのクラシック1冠目で記者はタイトルホルダーに本命を打ち、馬連が的中。読者への馬券プレゼントに成功した。今年の競馬の祭典は無敗の皐月賞馬が中心となりレースが動く。追われるものの重圧は相当大きなはず。直前までしっかりと見極めていきたい。

(石行 佑介)

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