【DeNA】今永昇太が今季初登板へ「眠れない夜もありました」…リハビリ中に感じた感謝、立場、パワーアップ

スポーツ報知
横浜スタジアムでの1軍先発投手練習に参加し、キャッチボールをするDeNA・今永昇太

 昨年10月に左肩手術を受けたDeNA・今永昇太投手が17日、横浜スタジアムで行われた1軍の先発投手練習に大貫、浜口、ロメロとともに参加した。20日の中日戦(横浜)で今季初登板初先発となる見込みだ。

 昨年8月に登録抹消されてから、1軍のマウンドには立っていない。だが、マウンドから離れた時間を無駄だとは思っていない。

 「手術をする前よりもしっかりパワーアップして、ここにいられるようにやってきたので、特に特別な気持ちはなく、シーズンは開幕しているので、すんなり練習は出来ました」

 キャッチボールやランニングを行った左腕の表情は清々しかった。復帰へのプログラムの中で気づかされたのは、多くの人の支えがあったことだ。

 「僕がここにいるにあたって、色んな方々がサポートしてくださって、それはけがをしなければこんなにも自分が周りの人に支えてもらったというのは、正直気づくことが出来なかった。本当に自分にとってはいい経験だったので、自分自身が思っているよりも周りの人が動いてくれて、サポートしてくれているという所をまずは感謝の気持ちを第一に持って、恩返しは結果で返すしかないので、しっかり勝つ投球をしたいと思います」

 長く、地道な復帰への道のりは平坦ではなかったことが容易に想像できる。だが、今永にとっては収穫の多い期間でもあった。

 「僕がリハビリをやる前、手術をする前はリハビリは大変だ、苦しいんだと思っていたけど、そうではなくて、自分がこういうけがをしてしまって、色んな方々が支えてくれていて、そういったことも考えると、自分がリハビリをしていてきついとか、苦しいとか…。例えばランニングが苦しいとかきついとか、ということは到底思えるはずもなく、自分がまた1軍の試合で投げて結果を出して、その人たちが『今永をサポートしてよかった』と思えるような練習への姿勢だったり日頃の態度だったりを、僕自身がけがをして勉強できたので、自分が思っている以上の方々に支えられて、心配をかけてしまったので、それはけがをして初めて分かったことです」

 登板復帰まで1年以上かかることも珍しくないトミー・ジョン手術を受けた投手とともにリハビリをしたことも、下を向いている場合ではないと気づかされた。

 「僕のリハビリに比べたら東選手、田中健二朗選手とかトミー・ジョン手術をした選手の方が何倍も何十倍も厳しい苦しいリハビリを経ている。そういう方々と一緒にリハビリをしてきたけど、これでリハビリを頑張ったという言葉を使えば、彼らに対して失礼。リハビリのみんなの気持ちをもってここに立っているつもり。色んな選手の気持ちも背負ってやっていきたいです」

 今永不在で迎えた開幕。チームは波に乗れず、いまだ最下位に沈んでいる。今永は1軍の様子を可能な限り確認した。

 「やっぱり負けてしまうと僕自身も中々眠れない夜もありましたし、それも1軍の選手の苦しみに比べればさほど、僕の苦しみなんか大した事ないと思うので、一番大事なのは、自分がしっかり試合で結果を出してチームにいい影響を及ぼせるようにやらなければいけないと感じました」

 2軍で若手と多くの時間を共有する中で、チームの中心選手としての自覚も十分だった。今後もその姿勢は変わらない。

 「1つずつ勝っていくしかない。自分が投げた試合ももちろんそうですけど、自分の投げていない試合で、どれだけチームにいい影響をもたらせるか。投げていない(1週間で)5試合の方が先発ピッチャーは多いので、その中で自分がどういう立ち振る舞いをすればいいのか、どう見られているのかを考えながら過ごしていきたいと思っています」

 川村投手コーチが「投手陣全体のリーダーなのでその辺の心理的影響は大きいと思います」と言えば、キャッチボールをした大貫も「すごくいい刺激になりますし、とても心強いなと言うのが素直な気持ちです」と胸の内を吐露した。チームにとって大きな存在が戻ってきた。「体も心も特に不安はないです」と今永。背番号「21」がハマスタに帰ってくる。

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