サントリー決勝進出!バレット40メートルドロップゴールなど計21点大活躍

前半30分、サントリー・バレットがペナルティーゴールを決める
前半30分、サントリー・バレットがペナルティーゴールを決める
狙いを定めるバレット
狙いを定めるバレット

◆ラグビー 日本選手権謙トップリーグ プレーオフトーナメント準決勝(16日、花園)

 サントリーがクボタをノートライに抑えて快勝した。ニュージーランド(NZ)代表SOボーデン・バレット(29)が、0―3の前半20分に約40メートルのドロップゴール(DG)を決めると、その後は6本のペナルティーゴール(PG)を成功させ、計21得点をたたき出した。守備でも陣地を挽回するなどキックを自在に操り、黄金の右足で決勝進出に導いた。2017年度以来の優勝をかけ、23日に東京・秩父宮ラグビー場でパナソニックと対戦する。

 バレットの右足が輝いた。前半20分、中央ラックから出たボールを受け取り、約40メートルの距離でDGを放った。「プレーオフはタフな試合になると思った。チャンスを得点につなげないといけない」という好判断で同点にした。攻め込みながら得点できない時間帯が続いていただけに、センター中村亮主将は「膠着(こうちゃく)状態が続いていたのでメンタル的にだいぶ楽になった」と、気の利いた一発を感謝した。

 クボタの強く大きいFWにボール争奪戦で圧力をかけ、奪ったPGを距離、角度問わず次々と沈めていった。中村亮いわく「これでも世界NO1選手になれるのと思うくらい体が硬い」が、戦略的なキックは一級品。陣地を挽回したり、敵陣の奥を突くキックや陣形が崩れる状態にするハイパントなど巧みの技で、試合をコントロールしていった。

 オールブラックスの現役10番は日々、練習で居残ってキックを繰り返し、試合会場では、誰よりも早くグラウンドに出て感触を確かめる。練習の虫にも見えるが、中村亮は「変に長居はしない。切り替えがうまい」と話す。SNSには鎌倉などで楽しむ様子を投稿。NZ代表との兼ね合いで日本で過ごすのは今季限りだが、グラウンド内外で日本を満喫している。

 準々決勝が中止となり3週間ぶりの試合で、不安を全く感じさせない強さを示した。17年度以来の優勝がかかる決勝の相手は、ウィング福岡堅樹(28)ら多くの日本代表経験者を擁するパナソニックだ。サントリーのミルトン・ヘイグ監督(57)は「パナソニックはうまく陣地を取ってきて、防御もすごく強い。自分たちはチャンスを確実に得点につなげないといけない」と頂点を見据えていた。(大和田 佳世)

 ◆ボーデン・バレット 1991年5月27日、ニュージーランド(NZ)・ニュープリマス出身。29歳。2012年初代表、通算88キャップ。スーパーラグビーで11~19年にハリケーンズ、ブルーズ(ともにNZ)所属。5人兄弟&3人姉妹の次男で19年W杯は弟のスコット、ジョーディーと3兄弟同時出場を果たし、4強入りに貢献。今季1年契約でサントリーに加入。187センチ、92キロ。家族は妻と長女。地元で農場を営む両親はクボタのトラクターを愛用。

前半30分、サントリー・バレットがペナルティーゴールを決める
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