福本豊氏、スペシャリストの存在光った 阪神・熊谷敬宥の二盗

7回2死一塁、代走・熊谷敬宥は、近本光司の打席で二塁への盗塁を決める(カメラ・義村 治子)
7回2死一塁、代走・熊谷敬宥は、近本光司の打席で二塁への盗塁を決める(カメラ・義村 治子)

◆JERAセ・リーグ 阪神2―1中日(13日・甲子園)

 阪神が逆転勝利で貯金を今季最多の15に増やした。2回に木下拓のソロアーチで先取点を奪われたが、7回2死から代打・原口が四球を選ぶと、代走・熊谷が二盗に成功。近本のタイムリーで同点に追いついた。さらに8回2死からサンズが左中間席に勝ち越しの9号ソロ。終盤に試合をひっくり返した。

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 7回2死の熊谷の思い切った二盗が完全に流れを変えた。相手バッテリーの警戒度も強い中、初球から仕掛けられるのは大したもの。ロドリゲスから連打や長打は望みにくい展開だっただけに、スペシャリストの存在感が光った。

 9回打ち切りルールもあり、各球団は作戦や用兵を繰り出すタイミングが早めになっている。阪神は植田、江越(2軍調整中)ら代走、守備固めの駒がそろっているのが強み。かつて近鉄・藤瀬、広島・今井らハイレベルな走り屋がいたが、熊谷も同じにおいがする。すべて代走で失敗なしの5連続盗塁。代走だけでも盗塁王を狙える素質がある。

 ベンチ要員が充実しているのは佐藤輝、中野とルーキーがレギュラーをつかみつつあるからだ。チームの育成に加え、ドラフトの成果も実を結び、選手層に厚みが増した。まだ100試合以上を残し、ペナントの行方は分からないが、現場、フロントの役割がかみ合った上での快進撃と言える。(スポーツ報知評論家・福本豊)

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