【日本ハム】再調整の宮西尚生が今思うすべてをつづる…連載「中継ぎの流儀・勇往邁進」

スポーツ報知
キャッチボールで調整する宮西尚生

 日本ハム・宮西尚生投手(35)が13日、自ら記す連載「勇往邁進(ゆうおうまいしん)」で現在の心境を明かした。開幕から勝ち試合の8回で起用されたが、9試合で1勝2敗5ホールド、防御率10・57と苦しみ、4月26日に出場選手登録を抹消された。昨年まで13年連続50試合登板を達成し、現役最多登板数を誇る左腕に何が起きたのか。この試練をどう乗り越えるのか―。今思う全てをつづった。

 今年は開幕から状態は悪くなかったです。むしろ、肘の状態も含めてコンディションが良すぎたくらいです。ただ、その影響でフォームに対する繊細さが全くなく、力任せな雑な投げ方に走ってしまいました。投球の間を「1、2、3」で表現すると、ずっと「1、3」みたいな投げ方。肘が痛くないから力が入り、体が突っ込んで腕がついてこないような状態でした。

 手術明けの年などは肘の状態が戻らないまま投げていたこともあり、肘の角度、間、打者は何を待っているかなど、状態がよくないからこそ繊細さを求めていましたが、今年はそこがおろそかになっていました。

 キャンプからいい状態でやってきたことが染みこんでしまった部分もあり、シーズンに入ってからそれを修正することが間に合いませんでした。1回目打たれた時【注】に焦り出して、修正したいけど、ブルペンだけでは間に合わない。でもマウンドにいくとこれ以上、点を与えてはいけない状況。気持ちに余裕もなく、全ての流れが悪循環でした。

 キャンプ中、こういう順調な時こそ「落とし穴がある」と思ってすごく警戒していました。しかし、そう思いながらドツボにはまってしまい、自分自身に悔しいという気持ちを通り越して、失望しました。シケたというのかな。ふがいないです。連続50試合登板のこともありますが、そのことすら考えられませんでした。

 でも、4月26日に出場選手登録を抹消された後、色々な人から心配の連絡を頂きました。その中で現在、鵡川高で監督をされていて、母校・市尼崎(兵庫)の大先輩でもあり、高校生の時からお世話になっていた小池啓之先生から頂いた言葉が胸に響きました。

 「最後の試練やと思うけど、これを乗り越えられるのが宮西やろ」

 色々な悩みや葛藤がありましたが、その言葉でシンプルに考えることが出来ました。救われたというか、「たしかにそういう考えをしたら面白いな」と。「もうええわ」となってしまいがちな僕の性格をよく把握されていて、その言葉のおかげで気持ちも切れずに出来ています。

 今は走り込みや、下半身を使って投げられるようにティー打撃もしています。投球フォームも「1、2、3」や「1、2の3」の間で投げたりを全通り出来るようにリズムを一から変えています。ベストの状態で戻れるように、抹消後は基本的な練習をしています。

 最後にチームは新型コロナウイルスの影響で活動停止期間がありました。コロナが身近なものであることを再認識しましたし、より一層注意していきたいです。色々な活動に自粛を求められる中、プロ野球は開催させてもらっている。そのありがたさを持ってプレーをしていきたいです。(宮西 尚生)

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