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【宏太’Sチェック】「器用貧乏」もっとチャレンジを

スポーツ報知
後半、同点のゴールを決め決めジェイ(右)、深井一希(中)と喜ぶ札幌・アンデルソン・ロペス(カメラ・谷口 健二

◆明治安田生命J1リーグ第13節 徳島1ー2札幌(9日・鳴門大塚)

 出だしから判断スピードが遅く、前半は「このくらいやっておけばいいか」という雰囲気すら見えた徳島戦だったが、アウェーで逆転勝ちできた。以前の札幌なら内容が良くない中で先制されたら負けていたが、結果を出したことは評価できる。

 しかし試合自体を見たら、認めづらい面も多かったのは確か。今の札幌を一言で表すと「器用貧乏」。自分たちの強みがどこでどこが弱いのか共有した上でこういうサッカーをしたいというのが、見えづらくなっている。

 選手も誰が悪いとかはなく、むしろ全員、ある程度、役割を果たせてはいる。ただJ1の平均点が目標で満足なのか、もっと高い所を目指していかないのかと。平均が5・5点なら4点の選手がたくさんいたっていい。それだけチャレンジしてるということだし、今は見られないミドルシュートへの意識になったりもする。いい守備から攻撃に移すならもっと高い位置から奪いに行かないと駄目だが、失点したくないから受けるような守備にもなっている。いい時のように自分たちからアクションを起こしてやらないと。

 16日に川崎と戦うが、そこは本当にチャレンジャー精神で行って欲しい。大敗したくないと思うのではなく、勝ってJリーグを盛り上げようというメンタリティーで臨むこと。注目される試合なのだから。単なる1試合とは考えず、ここで活躍すれば代表や五輪にもつながるチャンスだと、全部を出し切る気持ちで戦って欲しい。(吉原 宏太、1996~99年札幌FW)

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