マラソン、アップ会場「狭っ」スポンジ、氷なし 給水どうなる?…五輪テスト大会で見えてきたこと

テスト大会で一斉にスタートする男女の選手たち
テスト大会で一斉にスタートする男女の選手たち
ゴールした選手にドリンクとマスクを渡すスタッフ
ゴールした選手にドリンクとマスクを渡すスタッフ
4月以降の五輪・パライベント予定
4月以降の五輪・パライベント予定

◆5月5日、北海道・東京五輪マラソンコース

 東京五輪・パラリンピックのテスト大会が、4月3日の車いすラグビーから再開された。新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が東京都などに発出される中、9日の陸上まで11の競技で実施された。中には延期されたものもあるが、バレーボールや飛び込みなどでは海外選手も参加し、大会本番を見越した競技運営を行った。これまで実施された主なテスト大会での収穫、課題を検証した。

 マラソンコースの一部で行われたハーフマラソンには、日本代表男女計4人らが出場した。一山麻緒(23)=ワコール=が日本歴代6位の1時間8分28秒で優勝。10キロの部も行われ、コース全体をテストした。

 約2700人態勢で競技運営のほか、交通規制や海外関係者対応など大きく6項目をチェックした。視察した世界陸連のセバスチャン・コー会長は「組織委員会はイベントを開催できる能力を示しただけでなく、新型コロナウイルスのプロトコル(指針)を含む、そのほかの複雑な問題を解決する能力も証明した」と高く評価した。

 一方、厳しい感染対策を講じたことによる弊害も見られた。レース前のウォーミングアップ会場は片道150メートルの道路を往復することしかできず、関係者からは「狭すぎる。自分のペースを保ちづらく、折り返しで交錯の危険性もある」と心配する声も上がった。今回は男子58人、女子11人の計69人で実施されたが、本番は男女各80人に増える。屋外とはいえ、密な空間になる可能性もある。

 レース中の給水にも影響が及んだ。従来は選手それぞれのスペシャルドリンクのほか、紙コップ(水)や水を含んだスポンジ、氷などがポイントごとに設置される。今回は未開封のペットボトル(水)だけの提供。8月の暑さを考慮すると、本大会でスポンジや氷は必須。男子代表の服部勇馬(27)=トヨタ自動車=は「暑さ対策として大会側に用意していただけたら」と要望した。パフォーマンスへの影響と感染対策のバランスをどう取るかも課題だ。(太田涼)

テスト大会で一斉にスタートする男女の選手たち
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