【こちら日高支局です・古谷剛彦】最高価格はカシマフラワー2019 コロナ禍の札幌で2年ぶりトレーニングセール

最高価格で落札されたカシマフラワー2019
最高価格で落札されたカシマフラワー2019

 札幌競馬場で11日、「トレーニングセール2021」(日高軽種馬農業協同組合=HBA=主催)が開催された。10日午前10時から騎乗供覧が行われ、2ハロンの計測で上場馬の走りをチェック。JRAのトレセン関係者と購買関係者の接触を避けるためフロアを分けるなど、新型コロナウイルス感染拡大防止の対策が徹底された。

 124頭が上場され、83頭が落札。売却総額は5億9210万円(税別)、売却率は66・94%だった。昨年は中止だったので、一昨年と比較すると、上場頭数は110頭減った。これは昨年の1歳市場が好況で、ピンフッカー(セリなどで1歳馬を購入し、育成して付加価値をつけて2歳のセリで売る人のこと)が仕入れづらい状況だったことが最大の要因だったと分析できる。売却総額は一昨年まで5年連続で10億円を超えていたが、上場頭数が大幅に減少した以上、一昨年比で約45%減となってしまったのも致し方ない。

 最高価格は、モーリス産駒カシマフラワー2019(牝)の3000万円。ラスト1ハロンが10秒98(2ハロンは23秒06)と、唯一11秒を切る瞬発力を披露し、活発な競り合いの末、山本益臣氏が落札した。ちなみに父モーリスも札幌競馬場で行われた13年トレーニングセールで、2ハロン、1ハロンともに10秒台をマークしている。

 また、牡馬の最高価格(全体では3番目の高額取引馬)となったモアスマイル2019(牡、父カレンブラックヒル)は、1550万円で井山登氏が落札した。オンラインビットによる最高価格で、前日の騎乗供覧では2ハロン22秒95―1ハロン11秒31をマークした。

 新種牡馬での最高価格はドレフォン産駒のピーチドラフト2019(牝)で、2番目の高額取引となる1850万円でノーザンファームが落札した。前日の騎乗供覧で2ハロンの1番時計となる22秒47(1ハロンは11秒21)を記録したヘイハニー2019(牝、父トゥザワールド)も、ノーザンファームが1350万円で落札している。

 先週の当コラムでも書いたが、ゴールデンウィークあたりから、北海道、特に札幌市の新型コロナウイルス感染者数が増加傾向にあった。それを受け、9日から31日までの期間を「札幌市医療非常事態宣言」とし、札幌市内における人と人との接触機会を徹底的に低減する方策が取られている。そうした状況もあり、今回のセールは競馬場への来場に加えて「JRAブリーズアップセール」で導入されたオンラインビット(ハイブリッド方式)も活用された。購買登録は560人だったが、そのうちオンライン登録は62人。実際にログインしたのは50人いて、オンラインを利用した頭数は38頭いた。そのうち、9頭が落札に至った。

 「昨年の1歳市場の好況を考えれば、150頭ほどの上場を想定していましたので、おおよそその範囲で上場できました。感染状況を考えると不安はありましたが、オンラインビットの導入も含め、我々としては開催することへの結論に変わりはありませんでした。鑑定人もブリーズアップセールでハイブリッド方式を経験しましたので、上手に対応してくれたと思います。もちろん、オンラインビットの改良・改善は必要だと思いますので、しっかり反省をし、今後に向けていろいろと詰めていきたいと思います」と、HBAの木村貢組合長はセールを振り返った。

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