女子1500mは日本記録保持者・田中希実が圧巻Vも「今日が五輪なら中途半端」

4分9秒10で優勝した田中希実(カメラ・竜田 卓)
4分9秒10で優勝した田中希実(カメラ・竜田 卓)

◆陸上 READY STEADY TOKYO(9日、東京・国立競技場)

 女子1500メートル決勝が行われ、日本記録保持者の田中希実(21)=豊田自動織機TC=が4分9秒10で優勝した。2位は卜部蘭(積水化学)で4分12秒38、3位は後藤夢(豊田自動織機TC)で4分13秒44だった。

 外国人選手がペースを作るはずが、予定より遅い展開に「前に出ようか迷ったり、集中できていなかった」と不満顔。それでも、残り600メートル付近で先頭に立つと、キレ味鋭いスパートで後続を突き放してゴール。日本記録保持者としての強さを見せつけたが、「今日が五輪なら中途半端な走り。もっと走れるという自信をつけて本番に臨みたい」と気持ちを新たにしていた。

 8日のオンライン会見では「自己ベストを目指す走りがしたい。1500メートルのベストは日本記録の更新になるので、そこを見据えて堂々とした走りを」と話し、昨年8月に同種目14年ぶりの日本新となる4分5秒27を見据えていた。国立競技場で樹立したこともあり、相性は抜群。「五輪のテストということで、本番さながらの緊張感やわくわく感がある。去年も走らせてもらった場所。そのイメージ思い出しつつ走りたい」と思い描いていた。再びの日本記録とはならなかったが、いいイメージは出来上がりつつある。

 3月下旬から9週連続レースというハードスケジュール。東京五輪代表に内定している5000メートルに加えて1500メートルでも切符獲得となれば、本番でも連戦が予想される。速さと強さに加えて、タフさも磨いている真っ最中だ。

 ◆田中 希実(たなか・のぞみ)1999年9月4日、兵庫・小野市生まれ。21歳。小野南中で本格的に陸上を始め、3年時の全中1500メートル優勝。西脇工では全国高校総体で3年連続入賞。2018年U20世界陸上3000メートルで日本人初優勝。同志社大スポーツ健康科学部に進むが、クラブチームに所属し競技を続ける。19年ドーハ世陸5000メートルで日本歴代2位(当時)の15分0秒01をマークして14位。20年12月の日本選手権5000メートルを制して東京五輪代表に内定。家族は両親と妹。好きな授業はアイルランド文学。

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