2年連続宣言下の母の日 フラワーロス2万本救出目指す 業界からは苦しい声も

スポーツ報知
母の日のため、花屋の店先に並ぶカーネーション

 5月の第2日曜日となる9日、母の日を迎え、各地の花屋の店先には多くのカーネーションが並ぶ。年間で売上げのピークを迎えるはずの母の日が2年連続で緊急事態宣言下となり、生花関連業界からは苦しい声があがった。

 「フラワーライフ振興協議会」の担当者は「またもや母の日に緊急事態宣言か…」と気持ちを吐露。「今回の宣言は特に急に発令されましたので、母の日のピーク時の販売が急に損なわれることになってしまうことは危惧されました。販売方法の転換は非常に困難であるため、SNS企画などによって、花が行き渡るような自助努力をしていきたい」。

 同協議会は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、社会課題となった大量の花の廃棄問題の解決や、国内消費の回復を図ることを目的に、花市場・生花関連業者8社によって、昨年9月に設立された団体。

 今年も、緊急事態宣言下で百貨店等の休業要請やイベントの中止などにより母の日のために用意された多くの花が市場で滞留する事態に。同協議会が社会起業家でタレントの白倉あやと協力し、6日行った「母の日フラワーロス救出プロジェクト」の第一弾ではSNSなどで呼びかけをし、ロスフラワーを販売。1日限定ながら、計2万896本の花の救出に成功した。

 このプロジェクトの第二弾として、9日午後8時8分から特設サイトにてカーネーションやガーベラなどを販売。母の日需要の余剰となった花2万本の救出を目指す。

 一方、今年は新型コロナの影響による作付けの減少や、天候の影響、輸入量減といった背景により例年より花の供給量は減ったという。同協議会の担当者は「航空便が少なくなるとものを運ぶのに航空会社の方から高い値段を提示されたり、ものを運ぶのに携わる人の動きが制限されていると物流が滞る」と新型コロナの影響を説明した。

 また、東京都・品川区の花屋「フラワーショップ花の希」のオーナーは「コロナで花の生産者さんも廃業になっちゃった方がいらっしゃるみたいで、仕入れも高騰しちゃってるというのがあります」と影響が花の価格にも作用していると話す。

 それでも、同花屋では9日発送の花だけで約40件分の配達依頼があった。「帰省できない分、配達のご依頼は多いです」といい、「花はぜいたく品なんですが、あると幸せな気持ちになる。コロナで会えなくてもお花を贈ると互いにうれしい気持ちになると思います。花屋も廃業しないようにがんばります」と思いを込めて、カーネーションの束を赤いリボンで包んだ。

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