林家木久扇が配信落語に初挑戦…緊急事態宣言で寄席が臨時休業「苦しい」今だからこそ

スポーツ報知
浅草演芸ホールの無観客生配信で高座に上がった林家木久扇

 落語家の林家木久扇(83)が5日、配信落語に初挑戦した。緊急事態宣言発令で1日から臨時休業している東京・浅草演芸ホールで当初予定されていた「5月上席」(1~10日)が、YouTube浅草演芸ホールチャンネルで無料配信。木久扇は昼の部トリで「明るい選挙」をたっぷり演じた。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、配信を行う落語家が増えたが、木久扇は応じてこなかった。「無料で配信する意味が分からなかった」。しかし、今回は寄席の休席に伴う緊急事態とあって快諾。「我々も寄席も苦しいですから」

 浅草演芸ホールなど都内の4寄席は、宣言を受け当初は「無観客開催」を要請されたが、実情に即さないと通常開催を決断。しかし、その後改めて「休業要請」を受け、1日から11日まで臨時休業している。木久扇は「今まで寄席は取り上げられなかった。でも(今は)こっちを向いてくれていない人も振り向いてくれるかもしれない」と高座を務めた。

 浅草の5月上席は、木久蔵時代から30年以上トリを務めており「木久蔵ラーメン」を売るのが恒例だった。「私は日本橋の商人の出だから、人を見ると何でも売りたくなっちゃう」。それも、コロナ禍で昨年に続き2年連続でできなかった。

 配信では観客の反応がじかに分からない。「(通常は)25分間の話でも私が話すのは15分、あとは笑い。待ちがうまい芸人なのでね。間が難しい」。それでも「普段より頑張りました。みんなも一生懸命やっていた」と笑顔を見せた。

 10月で84歳。ワクチンの接種対象にもなっているが、「朝8時から家族4人で電話をかけて、午後3時にようやくつながった」。1回目の接種は17日だ。「ワクチンを打てば気持ち的にも安心になる。まだまだ爆笑でウケ続けたい。(落語の)広報部長だと思っている」。コロナ禍の逆境でも木久扇は意気盛んだ。

 ■こどもの日を意識

 〇…昼の部では春風亭一之輔(43)がこどもの日にちなみ「人形買い」を口演した。「ベストタイミングでしたね。楽しく出来ました」と笑顔。3日の鈴本演芸場での配信にも出演しており「それぞれの寄席の個性も楽しんでもらいたい」と話した。夜の部では紙切り・林家正楽(73)が「五月人形」などを切った。昨年の同時期は寄席休業で「『鯉のぼり』が切れなかった」とぼやいていたが、季節の応じた寄席の芸を披露していた。

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