グアルディオラ監督「この5年間が実を結んだ」 マンC、悲願の欧州CL制覇に王手

グラルディオラ監督(ロイター)
グラルディオラ監督(ロイター)

◆欧州CL準決勝第2レグ マンチェスターC2-0パリSG(5月4日、英国・マンチェスター=エティハド・スタジアム)

 予想通り、ホームの第1レグを2-1で敗れたパリSGがキックオフ直後からボールを支配し、押し上げる展開となった。そして前半7分にはマンチェスターC・ジンチェンコのハンドでPK判定。早くも先制のチャンスを迎える。

 しかし、VARでボールが肩に当たっていることを主審が確認してPKは取り消し。結局、これがパリSGにとっては最もゴールに近づいた瞬間となった。

 一方、90分間を通じて、フィールド・プレイヤー10人全員がコンパクトな布陣で守るマンチェスターCの牙城は堅固だった。センターバック・コンビのストーンズとディアスが体を張ってネイマールやディ・マリアのシュートを次々とブロックし、跳ね返す。

 先制点は前半11分という早い時間帯でマンチェスターCが奪った。GKエデルソンが放ったゴールキックがそのまま左サイドを突き抜け、パリSGの最終ラインの裏を抜けたジンチェンコに渡る。そして次の瞬間、PAやや外のゴール正面に走り込んだデブルイネに折り返しクロス。この絶好のボールにエースが右足を合わせたが、このミドルシュートはブロックされ、そのこぼれ球にマフレズが右足を合わせてゴールが決まった。

 さらに後半18分、デブルイネとの素早いワンツーで連携し、左サイドを抜けたフォーデンが高速クロスを放つと、その逆サイドに走り込んだのがまたもマフレズ。電光石火のカウンターでマンチェスターCが加点。2戦合計のスコアを4-1とし、この段階で決勝進出が確定した形になった。

 試合直前に雹(ひょう)が突如として吹き荒れたマンチェスター。波乱を予想させる天候に見舞われたが、結局それは後半24分にスローインのボールを奪い合ったフェルナンジーニョの足首を故意に踏み潰して一発退場となったディ・マリアをはじめ、マンチェスターCに2点目を奪われた後半18分以降、レッドカード1枚、イエローカード4枚の警告を受けたパリSGのラフプレーにだけ当てはまる予兆だった。

 試合後、バルセロナ時代に2度の欧州CL制覇に輝いたグアルディオラ監督に、インタビュワーが「信じられないかも知れないが、あなたにとって10年ぶりの決勝進出だ」と水を向けられると「人は欧州CL決勝に進出することが簡単だと思っている」と話して苦笑い。しかしその後に「この4~5年間、ここでやってきたことが実を結んだ」と続けて、欧州CL決勝進出の喜びを素直に口にした。

 一昨季にプレミアを優勝したが、リバプールが欧州制覇を成し遂げた後「できれば今季は優勝トロフィーを交換したい」と語ったグアルディオラ監督。バイエルン・ミュンヘンでは2季連続で準決勝敗退。さらにマンチェスターCでは3季連続で準々決勝の壁を破れず、バルセロナ以外で欧州を制覇することが悲願となっていた。

 そして、やっとその夢に近づく決勝進出を成し遂げた。そこには「オーナー、会長、そしてスタッフのみんなに感謝したい。このクラブでは舞台裏で懸命に働く人間がいる。金だけじゃないんだ。もしもそう思っている人がいればそれは間違いだ」と熱く語り、胸を張ったスペイン人名将がいた。

 欧州制覇は2008年のクラブ買収以来、オーナーのアブダビグループとっても悲願。そして今、ようやくその決勝に辿り着き、買収当時にはマンチェスターUの黄金期を築いたファーガソン監督に「騒がしい隣人」と揶揄されたクラブが、今では本物のヨーロッパの強豪に成長し、その名を歴史に刻もうとしている。

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