川崎・三笘薫「狙い通り」のアシスト 首位攻防2連戦2連勝で19戦無敗

後半5分、川崎・山根(右から2人目)がチーム2点目のゴールを決める
後半5分、川崎・山根(右から2人目)がチーム2点目のゴールを決める

◆明治安田生命J1リーグ▽第12節 川崎3―2名古屋(4日・等々力陸上競技場)

 首位の川崎が、2位・名古屋との天王山第2ラウンドを3―2で制し、開幕から14戦無敗(12勝2分け)とした。東京五輪世代のU―24日本代表MF三笘薫(23)が、後半5分に日本代表DF山根視来(27)の得点をアシストするなど3得点に絡む活躍。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の影響で日程が変更されて組まれた4月29日の敵地での対戦(4―0)に続く連勝で、勝ち点差を9に広げた。これで昨年11月の29節から19試合連続無敗となり、クラブ記録に並んだ。

 恐ろしいほどに冷静だった。1―0の後半5分、三笘は左サイドでボールを受けると、前を向く時間があったにもかかわらず、あえてゴールに背を向けた。DF成瀬が寄せてきた瞬間、足裏を使って一気に反転。スピードを上げて振り切ると、左足のクロスで山根の得点をアシストした。「相手が食いついてくるなと思っていました。スピード上げれば勝てるなと思っていましたし、狙い通りでした」。反撃を狙った名古屋の戦意をそぐ、大きな1点を演出した。

 天王山で全得点に絡んだ。前半30分に左サイドでドリブルを仕掛けてCKを獲得。その1分後のCKからDFジェジエウの先制点が生まれた。後半14分にも前線でプレスを仕掛けたことで、相手DFとGKのミスを誘い、勝負を決定づけるオウンゴールにつながった。終盤に2点を返されてチームとして課題は残したが「勝ったことが一番大切」と振り返った。

 ルーキーイヤーだった昨季は13得点12アシストをマークし、リーグ優勝に貢献。だが満を持して臨んだ3月下旬のU―24日本代表のアルゼンチンとの2連戦では、南米特有の間合いなどに苦しみ「なかなか自分のプレーができなかった」。東京五輪の18人のメンバー入りへ当落線上におり、6月の親善試合2試合が最終試験となる。今季もここまで4得点3アシストを記録しているが「まだコンディションは100%ではないですし、もっと攻撃で違いを出したい」と勝負の6月へ、さらに調子を上げるつもりだ。

 チームも苦しみながら2位との直接対決で連勝し、勝ち点を9差に広げた。早くも独走態勢に入ったが、鬼木達監督(47)は「一つ一つ勝たないとタイトルには近づかない。自分たちの突き進む道を歩んでいきたい」と気を引き締めた。チームも、三笘も、さらなる高みを目指す。(井上 信太郎)

 ◆J1の開幕からの無敗記録 歴代1位は15年に浦和が記録した19試合(13勝6分け)。川崎はこの日の勝利で開幕から14戦無敗(12勝2分け)となり、同2位。また、シーズンをまたいでの無敗記録は、12年から13年に大宮が記録した21試合(13勝8分け)。川崎は昨年11月の29節から19戦連続無敗。15年の浦和も含め、こちらも歴代2位タイとなった。

後半5分、川崎・山根(右から2人目)がチーム2点目のゴールを決める
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