【巨人】原辰徳監督「勝ち越したい」-坂本勇人に送りバントの執念タクトも実らず今季5度目のドロー

7回無死一塁、犠打を決める坂本勇人(捕手は石原貴規=カメラ・宮崎 亮太)
7回無死一塁、犠打を決める坂本勇人(捕手は石原貴規=カメラ・宮崎 亮太)

◆JERAセ・リーグ 広島1―1巨人(4日・マツダスタジアム)

 巨人は広島と熱戦を演じ引き分け。巨人・高橋、広島・床田の両先発左腕が好投すると、バックが好守でもり立てた。7回には無死一塁で坂本が、昨年7月以来という送りバントを決めチャンスを拡大。原監督が勝利への執念を見せたが、岡本和の右翼後方への飛球が好捕され、勝ち越しはならなかった。それでも好守が連発する引き締まった展開で、こどもの日を前に子供たちにプロの技を見せつけた。

 これぞプロ、と言えるプレーの応酬だった。7回1死一、二塁。岡本和が放った打球は、右翼の頭上を越えようかという大飛球となった。だが、懸命に背走し、最後に必死に伸ばした鈴木誠のグラブに収まった。好機を逃し、今季5度目のドローに終わった。原監督は「本当に粘り強く投手が頑張ったね。両軍ともここ、というところはね」と互いの健闘をたたえ合った。

 直前、指揮官は勝負手を繰り出していた。同点で迎えたその7回。先頭・梶谷が四球を選ぶと、続く坂本へのサインはバントだった。「やっぱり上回りたい、勝ち越したいという中で、というところだね。勇人は何でもできる人だから、監督としては非常に価値の高い選手だよね」。思惑通り、坂本は初球を投前に難なく転がして好機を拡大。昨年7月15日の広島戦(マツダ)以来となる主将の犠打で、チームにこの回に何としても点を取るという意思を植えつけた。丸は懸命に四球を選んでつないだが、岡本和は冒頭の鈴木誠の美技に阻まれ、最後は2死二、三塁からスモークが空振り三振に倒れた。勝負イニングを生かせなかった。

 6度、得点圏に走者を送って、得点は1点のみ。あと1本が遠かった、と言えば簡単だが、その1本を相手も全力で抑えにかかるもの。4回、炭谷の今季初安打となる中前適時打で先取点を奪い、なお2死二、三塁。ここで梶谷の中前へ抜けようかという痛烈なライナーは、菊池涼のダイビングキャッチに阻まれた。敵ながら見事の一言だ。

 同様に巨人も、防いだ点は多かった。7回1死一塁。代打・正随の三遊間への打球は痛烈かつ直前でバウンドが変わる難しいものだったが、岡本和が横っ跳びで好捕。すぐに立ち上がって一塁へ矢のような送球でアウトにし、危機の拡大を食い止めた。3回2死満塁では高橋が決意の直球で、侍の主砲・鈴木誠を空振り三振に仕留めた。

 今季5度目のドローで首位・阪神とは3・5ゲーム差となった。勝ちたい試合であったことは間違いないが、互いに譲らぬ好プレーの連続は、率直に言って見応えは十分にあった。こどもの日を前に、野球少年、少女にとって最高のお手本となった。(西村 茂展)

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7回無死一塁、犠打を決める坂本勇人(捕手は石原貴規=カメラ・宮崎 亮太)
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