NTTドコモTJ・ペレナラ、記者に日本語で「すみませ~ん」気になる去就は?…ラグビーTL

スポーツ報知
ラックからパスアウトするNTTドコモSHのTJペレナラ

 ラグビー・トップリーグ(TL)のNTTドコモは、4月25日のプレーオフトーナメント2回戦(パロ瑞穂ラ)でホンダを21―13で破り、初の8強入りを果たした。14年の最高成績だった11位を上回り、チームの歴史を塗り替えた。

 4月10日のリーグ最終節、神戸製鋼戦(花園)では、昨季0―97で大敗した相手に対し、後半40分まで29―26とリード。同43分にトライを許して逆転負けしたものの、大健闘した。リーグ戦は4勝3敗でホワイトカンファレンス3位。ここ5年でTLと下部のトップチャレンジリーグ(TCL)の昇格と降格を2度ずつ繰り返したチームから生まれ変わったような戦いっぷりを披露した。

 その快進撃を支え、チームの“顔”とも言える存在が、ニュージーランド代表69キャップのSH、TJ・ペレナラ(29)だ。

 184センチの長身SHは「オールブラックス」(ニュージーランド代表の愛称)で試合前の儀式「ハカ」のリーダーを務めることでも知られる。昨年末ドコモに加入し、日本での生活は約4か月が経過。「CoCo壱番屋」のカレーが大好物で「今週2回食べたよ。あしたも食べるつもり」と笑顔で話すほど、日本の国民食を愛する。練習には誰よりも早く現れ、入念な準備を欠かさない。

 8強入りを決めたホンダ戦の後半30分。交代した場面ではグラウンドに一礼し、観客席にも一礼。練習取材時も「こんにちは」「ありがとうございました」と笑顔で会釈。リーグ戦では以前から面識のあった19年W杯日本代表SHの田中史朗(キヤノン、36)と対戦し、「家族はどう?」「出身はどこ?」と言葉を交わすなど、日本語をさらっと話す姿も印象的だった。

 プレーオフトーナメント前に練習を取材した際、カメラで撮影していた記者に「すみません」と遠くから声が。振り返ると、約40メートル先でキック練習をするペレナラがいた。日本語で注意喚起する姿に驚きつつ場所を移動して見ていると、キックしたボールは狙い通りの場所に飛んできた。プレーの「正確さ」をグラウンドレベルで改めて体感。ペレナラの「すごさ」にも改めて驚かされた出来事だった。

 ドコモの9番、世界的スターの“今後”も気になるところ。オーストラリアの13人制ラグビーからオファーを受けている、と海外メディアで報じられた。元所属先のハリケーンズ(ニュージーランド)か、オーストラリアか、NTTドコモか…。プレーオフの前には「いろいろな判断があるけど、まだ何も決まっていなくて、現状は先のことは考えていない。まずはドコモにいるので、ドコモで一番いい結果を出すことに最善を尽くす中で、終わってから考える」と胸中を明かしている。

 試合会場のスタンドで「TJ」と書かれたボードが掲げられることも増加。ファンが一日でも、一分一秒でも長く、世界的スターを日本で見ていたい気持ちをくみ取るように「(プレーオフは)先を見ても仕方ないので、まずは一つひとつやっていって、できるだけ長く続けられたらいいなと思う」とペレナラ。負ければ終わりの一発勝負。8日(えがおS)のプレーオフトーナメント準々決勝で4強入りを懸け、レッドカンファレンス2位のトヨタ自動車戦に挑む。(記者コラム=ラグビー担当・菅原 美沙)

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請