【巨人】丸佳浩「名誉挽回」弾!原監督の「準備不足」交代に発奮

6回2死、丸佳浩が右中間に2号同点本塁打を放ち、マルポーズ
6回2死、丸佳浩が右中間に2号同点本塁打を放ち、マルポーズ
今季の丸
今季の丸

◆JERAセ・リーグ 広島2―3巨人(3日・マツダスタジアム)

 巨人が広島先発の森下に3発を浴びせて競り勝った。初回に坂本が先制5号ソロを放つと、逆転されて迎えた6回には、1日の中日戦(東京D)で途中交代を告げられた丸が復活を示す同点2号ソロ。7回にウィーラーが決勝の4号ソロを放った。9回に4投手をつぎ込む執念のリレーで逃げ切り、連敗を2でストップ。試合のなかった首位・阪神と3ゲーム差に詰めた。

 両手に残る手応えに、丸は打球の行方を確信した。握ったバットを突き出し、右手で優しく放って走り出した。大きな弧を描いた白球が、右中間席へ飛び込む。「いいスイングができたと思います」。ベンチ全体が丸ポーズで出迎え、それに笑顔で応える。その盛り上がりは、背番号8が乗り越えた苦しみを共有するようでもあった。

 高い技術が凝縮された一打だった。1点を追う6回2死、森下の1ストライクから甘く入ってきたカーブを捉えた。上げた右足を着いてから、スイングを一拍遅らせるように下半身で粘って球を呼び込んだ。「うまいこと我慢できたというか、止まれた感じです。投手の間合いだったりは今でも難しいですけど、あの打席に関してはうまくいった」。今季2号ソロは、試合を振り出しに戻す貴重な一打となった。

 忸怩(じくじ)たる思いを力に変えた。4月30日の中日戦では4打席で2三振2併殺。さらに1日の中日戦(東京D)では3回2死一、二塁で2打席連続となる三振に倒れ、即座に交代を命じられた。2日間の打撃内容を考慮し、原監督は「準備不足というかね。丸の打撃ではないんだから」と指摘していた。当然、指揮官のゲキは耳に届いた。「(打球が)前に飛んでないので、代えられてもしょうがない」。新型コロナ陽性判定を受け離脱した影響で、調整面の難しさを配慮する声もあるが「1軍にいる以上そんなことすべて言い訳になる。結果が全てで、そこは真摯(しんし)に受け止めながら現状できることをしっかりやるだけ」と力不足と責任を背負った。

 走、攻、守に万能な選手ではあるが「一気にガラッと変えられない不器用な男です」と自認する。試合の中で少しずつアプローチを変え、試行錯誤を繰り返して打撃を研ぎ澄ませていくのが丸流。「その中で、ドーム2試合はそれがダメな方に出た」と割り切った。狙いが不発に終わった反省はしたが、一から取り組み方を変えたわけではない。ここまで培った経験であり、プライドでもあった。

 3本のソロで森下を攻略して連敗を2で止めた。原監督も、丸の意地の一発に「皆さんの記事で、少々ファイティングスピリットに火がついたのかな。どういう状況でも栄養にすることを、アスリートは心掛けておくと。そこがやっぱり強さだね」と敬服した。やはり中軸に背番号8がいてこその巨人打線。丸がかつての本拠地で、鮮やかなリスタートを切った。(西村 茂展)

試合詳細
6回2死、丸佳浩が右中間に2号同点本塁打を放ち、マルポーズ
今季の丸
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