【巨人】福本豊氏、丸弾呼んだ原監督の見事な操縦術

6回2死、丸佳浩が右中間に同点本塁打を放つ
6回2死、丸佳浩が右中間に同点本塁打を放つ

◆JERAセ・リーグ 広島2―3巨人(3日・マツダスタジアム)

 巨人が広島先発の森下に3発を浴びせて競り勝った。初回に坂本が先制5号ソロを放つと、逆転されて迎えた6回には、1日の中日戦(東京D)で途中交代を告げられた丸が復活を示す同点2号ソロ。7回にウィーラーが決勝の4号ソロを放った。9回に4投手をつぎ込む執念のリレーで逃げ切り、連敗を2でストップ。試合のなかった首位・阪神と3ゲーム差に詰めた。

 * * *

 原監督が丸にすえたお灸(きゅう)は丸個人が対象ではなく、主力全員に向かってのものだと思う。「お前ら、安心してるとあかんよ」というメッセージが込められていたはずだ。

 実は、阪急で似た経験が私にもある。上田監督時代だ。近鉄戦だったか。試合前、大熊コーチから「裏1番でいくぞ」と言われた。「9番のことや」と教えられカッときた。「じゃあ休ませてくださいよ」。1番打者にはいつものリズムがある。それがなくなるのは嫌だった。しかし、選手は結果が全て。試合では三塁打を打ったと記憶している。怒りを発奮材料にした。丸も怒りをバットにぶつけたのだと思う。原監督の操縦術が見事にはまった。

 ホームランはカーブを打った。ヤマを張った打ち方ではない。自然にバットが出た。タイミングがピタリと合ったバッティングを見る限り、丸の状態は悪くない。

 バッティングというのはいい日もあれば、悪い日もある。大事なのは悪い日にどれだけ“ごまかし”がきくかだ。調子が行ったり来たりの最近。その“ごまかし”がきかないから今の打率なのだ。試合をこなしていくうちにゲーム勘は戻る。試合数が、いつもの丸に戻してくれるはずだ。(スポーツ報知評論家・福本 豊)

試合詳細

巨人

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請