【高校野球】藤枝明誠・山田蓮が8回ゼロ封で春初の東海切符 楽天・牧田のはとこ「出来過ぎ」11K

5回、高下の適時打で生還し、笑顔を見せる藤枝明誠・山田
5回、高下の適時打で生還し、笑顔を見せる藤枝明誠・山田

◆高校野球春季大会 第4日 ▽準決勝 藤枝明誠2ー0浜松工(3日、草薙球場)

 春季静岡県大会は準決勝が行われ、藤枝明誠(中部3位)が初、掛川西(西部1位)が12年ぶりの決勝進出を決めた。明誠は楽天・牧田和久投手(36)のはとこ・山田蓮投手(2年)が8回5安打無失点、11奪三振の好投。浜松工(西部5位)を2―0で退け秋春連覇に王手をかけた。掛川西との決勝は5日に草薙球場で行われる。明誠と掛川西は東海大会(20日開幕・三重)に出場する。

 公式戦3度目の先発マウンドに臨んだ明誠の背番号10・山田が、浜工打線を手玉に取った。毎回のように走者を背負いながらも、表情を変えることなく得意のチェンジアップを低めに集めて、得点を許さない。2点を先制した直後の6回には、外角低めにズバッと速球を決めて、3者連続三振斬り。「打たせて取るのが自分の持ち味。11奪三振は出来過ぎです」と照れた。

 バットでも活躍。5回先頭で二遊間を破って出塁。2番・高下裕太郎(3年)の中前打で先制のホームに滑り込んだ。完封目前の8回でマウンドを降りたが、「7回は疲れで球が浮いてしまった。もっと体力をつけないと」と反省も忘れなかった。

 優勝した昨秋の県大会は左腕エース・小林輝(3年)がほとんど1人で投げており、夏を勝ち抜くには「もう1枚必要だった」と光岡孝監督(42)。山田は先月4日の中部地区準決勝・静高戦で先発して5回1失点。0―2で敗れたものの「いい投球をしていた」と期待していた。そして準決勝という大舞台で、8回無失点の好投。「合格です」と指揮官は笑った。

 焼津市出身の楽天・牧田和久投手(36)=静清工(現・静清)出=は、はとこ。親戚が大勢集まる正月には、毎年のように顔を合わせていたという。プロで活躍する人気者だけに忙しく、深く話をしたことはないが、「ずっと尊敬しています」。チームを春季初の東海大会に導き、あこがれの存在に一歩近づいた。

 東海大会は「あまりこだわってなかった」と監督は言うが、他県の強豪相手に力を試す貴重な舞台。「自分に何が足りないのか、よく分かると思う」と山田は目を輝かせた。まずは掛西との決勝戦。「総力戦になる。打者に向かっていくだけ」と右腕は闘志を高めていた。(里見 祐司)

 ◆山田 蓮(やまだ・れん)2005年1月9日、焼津市生まれ。16歳。野球は小1から。小川BBC―小川中。180センチ、71キロ。右投右打。家族は両親と兄、姉。

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