吉田沙保里さん×新谷仁美、将来&恋愛事情…初対面で本音トーク後編

スポーツ報知
対談で吉田沙保里さん(右)が妹のようと話した東京五輪1万メートル代表の新谷仁美(取材は4月の緊急事態宣言発令前に行い、撮影時のみマスクを外しています=カメラ・頓所美代子)

 レスリング女子で五輪3大会連続金メダルの吉田沙保里さん(38)と、陸上女子1万メートルで東京五輪代表の新谷仁美(33)=積水化学=の初対談が実現した。競技への向き合い方から女子アスリートと生理について、さらには恋愛話に至るまで、本音トークを繰り広げた。(取材・構成=高木 恵、太田 涼)

 後編は2人の恋愛事情や将来について。

 前編から続く

(3)将来&恋愛事情

 吉「もうさ、指導者とかやったらいいんじゃない?」

 新「いや、私が指導者になったらパワハラで訴えられます…。100%、文春砲食らいます」

 吉「なりたい気持ちは?」

 新「ないです。『速いやつが勝つ競技だし、技とかないからさ。真っすぐ走ってれば強くなるよ』ってなっちゃいそう(笑い)」

 吉「やっぱり元々の素質なのかな」

 新「努力が大前提ではある…って言っても天才にはかなわないでしょうね」

 吉「長距離の天才って、どういうの?」

 新「私、とか?」(2人爆笑)

 新「日本一なら簡単に取れると思って復帰したので」

 吉「すごい! 私、今はもう無理だよ。高校生相手でいっぱいいっぱいだもん」

 新「記者の方に『どうやって』って掘り下げてくる人がいるんですけど、分からない時がある。そういう時は『あ、天才だからできるんです』って(笑い)」

 吉「分かる。私は『本能なので自分でも分かりません!』って言っていた」

 新「そしたら、そのまんま記事になりました(笑い)」

 吉「でも、そういうことなんだよね」

 新「分かりやすく伝われば。だから何のために走っているのか?って言ったら『お金のためです』って」

 吉「はっきりしてる。今は体重は量らないの?」

 新「やめました。まず家に体重計がない。会社の健康診断と、代表選手の測定くらい。3月の診断は45・8キロだったかな。走った時の感覚がベストなら、それがベストだと思っています」

 吉「走り出して、何百グラムの違いとか分かるもの?」

 新「でもそれは体重数字ではなくて。ちょっと動きが悪いなって思ったら、前日の食事や動きの記憶を頭の中で呼び起こして『あれが無駄だったかな』とかいう感じです。でも、日誌は全くつけないです。あくまでもこの(頭)の中の」

 吉「私と一緒だ!(爆笑) 私も記憶で、ちょっと動き悪いなって思ったら『昨日のあれか』とか。練習日誌は全然つけなかった」

 新「つけないです。無駄だと思う」

 吉「最初はやるんだよね。でも意味ないなって」

 新「かわいいノートとか買って、準備だけ(笑い)」

 吉「何だか、同じにおいがするな。本能とか感覚のにおい。男性には好かれないタイプかも」

 新「そうそう! 男性には引かれるタイプ(笑い)」

 吉「好きな人の前ではしゃべれなくなっちゃう。こんなにしゃべるのに(笑い)」

 新「そうそう(笑い)」

 吉「こういう人たちを好きになってくれる人いないかな…」

 新「『モテたいんです』と言うんですけど、自分がやっていることが反対の方向に行っている。ネタのような感じになってしまった」

 吉「私も『彼氏が欲しい』がネタみたくなっちゃって」

 新「何度も猫をかぶろうとしたんですけど、かぶりきれなかった。だから、もう諦めて、動物は全部オスを飼っちゃいました」

 吉 (爆笑)

 新「犬も猫もオス。メス立ち入り禁止みたいな。でも、お菓子をあげる時しか寄ってこなくて、結局人間界と同じじゃん!って」

 吉「優しい人がいいよね」

 新「話していて、もっと話したくなるような人は魅力的だなって」

 吉「何の話でしたっけ…」

 ―そろそろ五輪へのエールを…。

 吉「あ、そっか。五輪の話か。恋愛話かと思っちゃったよ。五輪はロンドン以来2回目よね」

 新「はい。予定通り開催されれば2回目です」

 吉「これだけの自信がある人だから。あとはやり切るだけ。自分の持っているものを全部出し切れば絶対に大丈夫だと思う。考え方もしっかりしているし」

 新「吉田さんと競技以外のことも話せて、共感する部分がたくさんあったことが、すごいうれしかったです。パワーをもらいました」

■新谷仁美、今季初戦は9日5000メートル

 新谷の今季初戦は、9日に行われる陸上のテスト大会(東京・国立競技場)の5000メートルを予定している。日本新で優勝し、五輪切符を勝ち取った昨年12月の日本選手権1万メートル以来の実戦。“本職”より距離こそ短いが、昨年9月には日本歴代2位の14分55秒83をマークしており、福士加代子(ワコール)の持つ14分53秒22の日本記録を16年ぶりに更新する可能性を秘める。

 ハイペースで押し切るスピード持久力が持ち味で、国内ではほぼ敵なしの女王。5000メートルでも日本新となれば、1万メートルにおいてレースの余裕度は大きく変わる。より速い展開やスパートへの備えなど、世界と渡り合う新たな武器を手に入れることができるか、注目が集まる。

 ◆新谷 仁美(にいや・ひとみ)1988年2月26日、岡山・総社市生まれ。33歳。総社東中で陸上を始め、興譲館高から豊田自動織機に進み、佐倉アスリートクラブなどに所属。2007年東京マラソンで優勝。12年ロンドン五輪1万メートル9位、13年モスクワ世界陸上同5位。14年に引退も18年6月現役復帰。20年1月のヒューストンハーフマラソンで1時間6分38秒の日本新。同年12月の日本選手権1万メートルで30分20秒44の日本新をマークして優勝し、東京五輪代表に内定。

 ◆吉田 沙保里(よしだ・さおり)1982年10月5日、三重・津市生まれ。38歳。久居高―中京女大(現至学館大)卒。五輪は初出場の2004年アテネから08年北京、12年ロンドンと3連覇し、16年リオ大会は銀。個人種目では五輪と世界選手権の世界大会で16連覇、個人戦では206連勝を記録。12年に13大会連続で世界一となり、ギネス世界記録に認定。国民栄誉賞も授与された。19年1月に引退表明。157センチ。

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