伊藤達彦、今年元日の大けが乗り越え初五輪切符 2か月間何もできず「心折れそうだった」

伊藤達彦
伊藤達彦
東京五輪1万メートル代表
東京五輪1万メートル代表

◆陸上 日本選手権1万メートル(3日、静岡スタジアム)

 男子1万メートルは既に参加標準を突破していた伊藤達彦(23)=ホンダ=が27分33秒38で制し、初の五輪切符を手にした。

 不屈の闘志で初の五輪切符をつかんだ。優勝して代表入りを決めた伊藤は「正直、あきらめかけていました」と素直な思いを口にした。今年元日のニューイヤー駅伝でレース中に両大腿(だいたい)骨疲労骨折と右太もも裏肉離れ。「2か月間はほとんど何もできなかった。検査しても『まだ走れない』と言われるときは、心が折れそうで…」。それでも、水泳やバイクトレなどで基礎体力をつけ、間に合わせた。

 ガッツあふれる走りが持ち味だが、この日は冷静に集団の中で展開。「大体プラン通り。だいぶ余裕があったので、少しペースが落ちたタイミングで一気に仕掛けた」と、残り800メートルでスパートして逃げ切った。初の大舞台に向けては学生時代からのライバル・相沢晃(旭化成)の名を挙げ「相沢にだけは負けたくないという気持ちで走りたい」。箱根から世界へ、東京国際大OBの熱い戦いは続く。

 ◆伊藤 達彦(いとう・たつひこ)1998年3月23日、静岡・浜松市生まれ。23歳。中学はサッカー部で、浜松商から本格的に陸上を始めるも全国的には無名。東京国際大で頭角を現し、4年時のユニバーシアードハーフマラソン銅メダル獲得。箱根駅伝は3年連続2区に出場し、2年時15位、3年時11位、4年時2位。2020年4月にホンダに入社し、同年12月の日本選手権1万メートルで従来の日本記録を上回る27分25秒73で2位。170センチ、52キロ。

伊藤達彦
東京五輪1万メートル代表
すべての写真を見る 2枚

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真 法人向け紙面・写真使用申請