英乃海が弟・翔猿との兄弟同時三役を目標に掲げる「一番うれしいかも」

夏場所へ向け調整する英乃海(日本相撲協会提供)
夏場所へ向け調整する英乃海(日本相撲協会提供)

 大相撲の東前頭6枚目・英乃海(31)=木瀬=が3日、弟で西同2枚目の翔猿(29)=追手風=との兄弟同時三役を目標に掲げた。この日は夏場所(9日初日、東京・両国国技館)へ向け都内の部屋で調整。日によって内容は変わるが、自身を含め7人いる関取衆同士で申し合いをしているといい「この前、(十両の)宇良と三番稽古して8連勝とかして調子が良かった」と充実の様子だ。

 先場所は3年ぶりに幕内に返り咲き、初の勝ち越しを決めるとともに10勝を挙げるなど飛躍の15日間となった。「自分でもびっくりするくらい、いい場所になったと思う。相撲内容も成績を見ても、すごく良かったと思う」と手応えをつかんだ。その中で迎える夏場所。自己最高位を更新し、手ごわい相手がゴロゴロいる番付となる。「上には上がいる。いけるところまでいく。2桁勝利を目指したい」と気合を入れた。

 弟の翔猿も先場所で10勝を挙げ、自己最高位に番付を上げた。先場所で英乃海が再入幕したことで、史上9組目の兄弟同時幕内となった。弟への対抗心について「全くないといったらうそになる」としながらも「敵対心はない」と話す。「弟ですから。負けたくはないが『(上位に)上がりやがってこの野郎!』とかはない。そういう刺激はない」という。普段から連絡を取り合う仲ではないが「他の兄弟に負けたくない。兄弟で強いと言われたい。兄が強くて弟が弱い、弟が強くて兄が弱いというのはどっちも嫌。どっちも強い方がいい」と秘めたる“兄弟愛”を明かした。入門時から三役が目標という英乃海は「一番上は(兄弟が)両方、横綱がいる(3代目若乃花、貴乃花兄弟)ので…。(自分たちは)お互い三役になったらうれしい。(同時三役は)一番うれしいかもしれない」と語った。

 弟以上に刺激を受ける存在が、兄弟子で埼玉栄高、日大の先輩でもある明瀬山だ。明瀬山は今年の初場所で35歳にして初めて幕内で勝ち越しを決めた。「何がきっかけで奮起したんですか? 弟さんですか? と、よく聞かれるが、意外とそんなことない」という。「明瀬山関も幕内で勝ち越せず、あの年齢で初めて勝ち越して、全然まだまだやれると思ったのがきっかけ。本当にコツコツやる人ですし、すごいなと思います」と尊敬の思いを明かした。

 夏場所は緊急事態宣言発令のため3日目まで無観客開催が決まっている。「相手のタオルがめちゃくちゃ多いと、めちゃくちゃやる気が出る。燃える。勝ったら『どうだ』って感じになる。3日以降(観客が)入るといいんですが」と話していた。

夏場所へ向け調整する英乃海(日本相撲協会提供)
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