【阪神】佐藤輝明 史上初の新人4番デビュー戦満塁弾「最高の結果を出すことができて良かったです」

勝利し、矢野燿大監督(左)らナインとタッチを交わす佐藤輝明
勝利し、矢野燿大監督(左)らナインとタッチを交わす佐藤輝明

◆JERAセ・リーグ 阪神7―3広島(2日・甲子園)

 阪神のドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)がプロ野球史上初となる新人4番デビュー戦での満塁弾をぶっ放した。「4番・三塁」で出場し、5回に右翼席へ逆転の8号グランドスラム。チームは先取点を奪われた試合の連敗を7で止め、デーゲームは11戦全勝。2位・巨人との差を3・5に広げた。

 シーンとした無観客の甲子園に打球音が響いた。ベンチのナインは総立ちで「おおっ!」と歓声を上げた。2点を追う5回無死満塁。佐藤輝は2―2から野村の低めのチェンジアップを右手一本で右翼ポール際のスタンドまで持っていった。4試合ぶりの8号は逆転満塁ホームラン。ルーキーが4番で満塁弾を放つのは71年ぶりで、新人の4番デビュー戦ではプロ野球初の快挙だ。

 「やはり4番という打順はチャンスで回ってくることが多いので、そういう場面で最高の結果を出すことができて良かったです」

初三塁美守 休養で欠場した大山に代わり、6番から初の4番へ。阪神ファンだった幼少期の憧れは「4番・金本」だった。「やっぱりチームの顔なので、信頼されている選手が4番だと思う。自分も与えられたところで頑張って信頼される選手になっていきたいです」とアニキの背中を追いかけた。

 3連勝で今季最多タイの貯金12とした矢野監督は「(4番は)体験入部のようなところ」と暫定的な起用と説明したが「タイムリー打ってくれたらと思ったらホームラン。佐藤輝はなにか持っているなという一日でした」と、球団107代目の4番打者に感服した。新人の4番は17年の大山以来、球団6人目。佐藤輝は公式戦初のホットコーナーでも、8回に三塁線の打球を好捕するなど華やかだった。

満塁9打点 「満塁男」ぶりを発揮した。6回1死満塁でも左前に適時打。満塁機では4打席連続安打で打率5割7分1厘(7打数4安打)、1本塁打9打点。この日は自身最多の5打点で、リーグトップの巨人・岡本和の25打点に1差に迫った。「いい場面で打点を挙げられるように、チームが勝てるように、ホームランを打って(ファンのももクロにちなんだ)ゼットポーズができるように頑張ります」。虎の規格外ルーキーが、球史に名を刻むアーチをかけまくる。(森脇 瑠香)

▼…ルーキーの佐藤輝(神)が初めて4番で先発出場し、満塁本塁打を含む5打点の活躍。新人の満塁アーチは16年8月25日DeNA戦の高山(神)以来56人目、57本目。セ18人目、19本目(98年巨人の高橋由伸が2本、1リーグ時代は全選手が新人だった36年の4人を含め10人、パ28人)。このうち4番で打ったのは

年・月・日 打 者 = 所属

46・6・2大下  弘=セネタース

49・11・8大岡 虎雄=大 映

50・6・26南村不可止=西日本

21・5・2佐藤 輝明=阪 神

 71年ぶり4人目になる。大下は4番での出場が4試合目、大岡は101試合目、南村は28試合目。4番のデビュー戦でいきなり満塁本塁打を放った新人は、佐藤輝が初。

 ▼…自身初の4番で本塁打した阪神の日本人打者は、49年別当薫(2年目)、63年藤井栄治(2年目)、67年和田徹(4年目)、77年掛布雅之(4年目)に次いで5人目(過去4人は全てソロ本塁打)。新人では佐藤輝が初。阪神の4番初試合で5打点は、外国人を含めても前記の藤井、92年パチョレック(ともに3打点)を上回り最多。

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