◇札幌六大学野球春季リーグ第1節第1日(1日、札幌円山球場)星槎道都大11―1北翔大
開幕し、3試合が行われた。星槎道都大は11―1で北翔大に大勝、2季連続優勝に向けて好発進した。4番・岡崎翔太外野手(3年)=北照高=が決勝打を含む2安打2打点と活躍した。北海学園大は東海大北海道に6―4で勝利、札幌大谷大は札幌大を5―1で下した。
星槎道都大の4番・岡崎がしっかりと役割を果たした。同点の3回1死一、二塁。狙った内角のスライダーを振り抜き、左前に勝ち越しの適時打を放ち「チームに勢いをつけられて良かった」。昨秋は優勝がかかった大一番で逆転2ラン。主砲が今年も勝負所で存在感を発揮した。
似た境遇の身近な先輩たちに続く。プロでルーキーとして活躍する日本ハム・伊藤大海投手(23)は函館東シニアの先輩、ロッテ・河村説人投手(23)は大学で昨年まで一緒にプレーした。2人とも一度は関東の大学を退学、地元に戻り再出発してプロ入り。自身も横浜商科大に入学したが環境が合わず昨年、星槎道都大に編入した。岡崎は「2人を見て取り返せるんだと思った。プロを目指す自分にとってお手本となる存在」。1軍マウンドで投げる姿に刺激を受けている。
昨秋は優勝も、開幕戦はチームでノーヒット。反省を生かして今年は気負わず自然体で試合に臨み、13安打11得点と順調な滑り出しだ。2季連続優勝を目指して「満足したら痛い目にあう。この結果をリセットして次に向かいたい」。春は19年に優勝、昨年は新型コロナのため中止。“春連覇”に向けて気を引き締めた。(西塚 祐司)