【巨人】原辰徳監督「準備不足」2打席連続三振の丸佳浩3回で交代、積極采配も痛い連敗

3回の攻撃が終わり、三振に終わった丸(手前)の交代を告げた原監督(カメラ・中島 傑)
3回の攻撃が終わり、三振に終わった丸(手前)の交代を告げた原監督(カメラ・中島 傑)

◆JERAセ・リーグ 巨人6―9中日(1日・東京ドーム)

 5月最初の一戦、巨人は7点リードの中日に一時、1点差まで迫ったが、あと一本が出ず、痛い連敗を喫した。原辰徳監督は2打席連続三振で、前日の同戦と合わせて6打数無安打となった丸を本調子ではないと判断。3回まででベンチに下げるなど、積極的に動いた。降雨ノーゲームとなった首位・阪神とは3ゲーム差に広がった。

 必死の反撃も及ばず、最後には突き放された。6―7で迎えた9回2死二、三塁。ビエイラの直球をはじき返した大島の打球は、左翼定位置やや後方へ上がった。前進守備を敷き、さらに左翼線に寄っていたウィーラーが懸命に背走。最後は飛びついたが、グラブの先で白球が跳ねた。左越え2点三塁打で試合は決した。原監督は打線の粘りを問われ「ねえ! まあしかし、点取られすぎたね」と失点を悔いた。

 中盤での7点ビハインドを、一時は1点差まで追い上げた。その裏には、指揮官の現実を見た采配があった。3回2死一、二塁の先制機で丸が打席に向かう。だが、小笠原の直球にバットは空を切った。2打席連続三振―。直後、指揮官は球審に丸の交代を告げた。

3回2死一、二塁、空振り三振に倒れた丸佳浩(投手・小笠原慎之介、捕手・木下拓哉)
3回2死一、二塁、空振り三振に倒れた丸佳浩(投手・小笠原慎之介、捕手・木下拓哉)

 「ちょっとやっぱり早すぎた、準備不足というかね。本来の丸の姿ではないということでしょうな」

 丸は4月4日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けて離脱し、14日に退院。ファームでの調整を経て、23日の1軍合流後はこのカード前までの5試合で20打数9安打1本塁打。だが、30日の試合で2三振2併殺。この日も2三振の内容で、体力面を含めて本調子にはないとみた。押しも押されもせぬ主力であっても、3回まででスパッと代えた。

9回1死、二塁打を放つ若林晃弘(カメラ・中島 傑)
9回1死、二塁打を放つ若林晃弘(カメラ・中島 傑)

 このタクトは、チームには確かなメッセージとなった。その後、投手陣が粘れず7点を奪われたが、諦めない。丸に代わって出場した若林は先頭打者として回ってきた6、7回の打席で出塁し、その後の得点を呼び込んだ。誰が出ても勝てるチームでなくてはならないが、無抵抗で終わっては丸にかかる精神的な重圧も増していただろう。その意味では、岡本和、スモーク、ウィーラーと本来、背番号8の後ろを打つ打者がそろって打点をマークし、責任を共に背負ったことも価値はある。

 前日に続いて追い上げがあと一歩及ばず痛い連敗で、首位・阪神とは3ゲーム差となった。だが、原監督はどんな展開でも簡単に終わらなかった点に光を当てる。「昨日も今日も粘り強くいっている。勝負は残念ながらというところはあるけど、でも、こういう戦い方でいいと思うね」。聖域なき戦いの中で、どの選手も奮起を続けられるきっかけとなるなら、この1敗は勉強代とできる。(西村 茂展)

映像提供:GIANTS LIVE STREAM
試合詳細
3回の攻撃が終わり、三振に終わった丸(手前)の交代を告げた原監督(カメラ・中島 傑)
3回2死一、二塁、空振り三振に倒れた丸佳浩(投手・小笠原慎之介、捕手・木下拓哉)
9回1死、二塁打を放つ若林晃弘(カメラ・中島 傑)
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