ブッチャーの凶器シューズよりも危険? 谷津嘉章の義足ストンピング…金曜8時のプロレスコラム

これは反則? 谷津嘉章の義足ストンピング
これは反則? 谷津嘉章の義足ストンピング

 糖尿病のため右足を切断し義足で東京五輪の聖火リレーを走った谷津嘉章(64)がDDT、ノアなどが参加する「CyberFight Festival 2021」(6月6日・さいたまスーパーアリーナ)の時間差入場バトルロイヤルで、プロレス復帰する。いや、義足レスラーデビューすると言った方がいいか。

 前回のこのコラムで、初代タイガーマスク(佐山サトル、63)が1981年4月23日に新日本プロレス蔵前国技館大会でダイナマイト・キッドを相手にデビューして40周年を迎えたことを紹介したが、谷津もデビュー40周年。

 76年モントリオール五輪でレスリング(フリー)で8位になるも、80年モスクワ五輪は日本のボイコットで出場がかなわず、アントニオ猪木にスカウトされ同年10月に新日本プロレスに入団。12月29日に米ニューヨークの殿堂MSG(マジソン・スクエア・ガーデン)でカルロセ・ホセ・エストラーダを相手にデビュー戦で勝利。この模様が日本に中継されたのは81年元日のことだった。日本デビューは同年6月24日に蔵前国技館大会で猪木と組んでスタン・ハンセン、アブドーラ・ザ・ブッチャー組と対戦。この模様もテレビ朝日系「水曜スペシャル」で生中継されたスーパールーキーだった。佐山サトルは先輩だが、初代タイガーマスクは同期デビューということになる。

 持病の糖尿病悪化で19年6月に右足を切断し義足になった。リハビリを重ね、昨年6月のDDT「Wrestle Peter Pan 2020」で復帰するはずが、新型コロナウイルスの影響で中止となっていただけに、1年越しの復帰戦となる。

 谷津は会見で「プロレスを義足を着けてやるってことは想像もつかなかった。人生何が起こるかわからない。あとは糖尿病をもってますんで、もう一足なくなったら厳しいから、今燃えなくちゃ」と熱く語り、会見後に大家健(ガンバレ☆プロレス)を相手にヘッドロック、倒して義足でストンピングという荒技も披露した。

 「復帰会見は1年前にやってるので、今回は立体的にやりたかった。こけないか心配だったが左足で踏ん張った」と振り返った。義足でのストンピングは、日本デビュー戦で血祭りにされたブッチャーの凶器シューズより危険な気がするが…。「ストンピングはバトルロイヤルでもやりますよ。それよりも投げた時に、相手が義足に引っかかる方が危険なので、気をつけたい」と話した。29日に配信されたYouTubeチャンネル「義足の青春」(おりゃチャンネル)では、プロレス用義足の性能について解説している。バトルロイヤルでデビューというのは新弟子のようでもあり、谷津の青春が再び始まろうとしている。(酒井 隆之)

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