金村義明氏、阪神・チェンは直球で緩急つけ味のあるベテランらしい投球

スポーツ報知
力投する阪神先発投手のチェン・ウェイン  (カメラ・馬場 秀則) 

◆JERAセ・リーグ 中日2―6阪神(29日・バンテリンドーム)

 阪神のチェン・ウェイン投手(35)が移籍後初マウンドに臨み、2011年10月2日の阪神戦(甲子園)以来、3497日ぶりのNPBでの白星を古巣・中日から挙げた。序盤は制球に苦しんだが、要所を締めて6回を5安打1失点で日米通算96勝目。

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 チェンは味のあるベテランらしい投球だった。ボールが高めに浮き、相手打線に助けられた側面もあったが、全盛期と比べて球速が出ない分、同じ直球でも緩急をつけているように感じた。投球フォームを変えずにスピード差をつけることで打者はわずかにタイミングが外れていたのではないか。中日で活躍し、メジャーでも59勝を重ねるなど経験は豊富。培ってきた投球術が、走者を背負ってから粘れていた要因といえる。

 この日の投球を見る限り、先発ローテ投手として、計算できることは分かった。ただ、巨人のような打線が強いチームにどうか。長いイニングは投げられるのか。今後、チェンの起用法をどう考えるのか、首脳陣の判断力も重要になりそうだ。

 打撃陣では4番・大山の状態の良さが目を引いた。開幕してから、構えた際に投手方向にバットの先が倒れ、ヘッドが遠回りして差し込まれ気味になっていたが、今は一番いいポイントで打つことができている。安打は3本とも内容があり、左翼への一発は今年一番の当たりだった。ここから本塁打を量産していくだろう。(スポーツ報知評論家・金村 義明)

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