【日本ハム】谷川昌希「口パサパサ」阪神からトレード新戦力が1回2Kデビュー

8回から登板した谷川昌希
8回から登板した谷川昌希

◆パ・リーグ ソフトバンク2―1日本ハム(29日・PayPayドーム)

 阪神からトレードで加入した谷川昌希投手(28)が日本ハムデビューを果たした。ソフトバンク戦の8回に2番手で登板。1イニングを2三振を奪う無安打無失点の好投で、新戦力としてアピールした。試合は1―2で敗れ連勝は3でストップ。ソフトバンク3連戦を2勝1敗で終え、今季5カードぶり2度目の勝ち越し。借金6で30日から本拠地・札幌Dで西武3連戦に臨む。

 谷川の舌は緊張で渇いていた。8回。地元・福岡で、移籍後初めて1軍のマウンドに上がった。「一発目ってすごい大事だと思っていたので。口パサパサでした」。地元であることすら忘れていた。新天地で、存在価値を示すため。チャンスをむと誓いやって来た日本ハムで、覚悟を込めてタカ打線に立ち向かった。

 投げっぷりは爽快だった。右打者の内角に投げ込むシュートと度胸が持ち味。今宮、周東にはストライク先行で早々に追い込み、連続空振り三振。2死から中村に四球を与えたが、走者を背負って迎えた柳田を144キロの直球で遊ゴロに抑えた。2つの三振よりも「無駄な四球を修正して次回から投げていきたい」と前を向いた右腕。栗山監督は「慣れてくれば戦力になってくれる確信みたいなものは持ちました」と期待を込めた。

 谷川の「渇き」の理由は、緊張だけではなかった。「野球選手である以上は、1軍の舞台で投げてなんぼ」。だがキャリアハイは20年の14登板。背水の覚悟で臨んだ今季は、開幕から首位を走る1軍にお呼びがかからぬまま過ごした。登板機会に飢えたまま、2軍8試合で防御率1・23。安定した数字を残したことでトレードの話が降ってきた。驚きもあったが、首脳陣、仲間に「チャンスだ」と背中を押され、飛躍を誓い大阪を離れた。

 救援陣が手薄なチーム事情は、右腕に追い風だ。セットアッパーの宮西、抑えの杉浦が2軍調整中。活躍次第では、1軍定着どころか、勝利の方程式入りも手が届く。「(勝ちパターンで)使ってもらえる信頼をつかみたい」とハングリーな28歳。阪神時代の「渇き」を潤すチャンスは、存分に転がっている。

 ◆谷川 昌希(たにがわ・まさき)1992年10月6日、福岡県生まれ。28歳。筑陽学園高、東京農大、九州三菱自動車を経て、17年ドラフト5位で阪神入り。阪神では通算25試合に登板し、1勝1敗、防御率5.77。175センチ、84キロ。右投右打。年俸950万円(推定)。

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