青戸慎司氏、山県亮太は10秒14のタイム以上に勝てたこと自体に価値がある

スポーツ報知
山県亮太

◆陸上 ▽織田記念国際(29日、エディオンスタジアム広島)

 男子100メートル決勝で、16年リオ五輪400メートルリレー銀メダルの山県亮太(28)=セイコー=が10秒14(追い風0・1メートル)で3年ぶりに優勝した。負傷や不調を乗り越え、地元・広島で、ともに自己記録9秒台の桐生祥秀(25)=日本生命=と小池祐貴(25)=住友電工=に競り勝っての復活劇。東京五輪イヤー序盤戦で勢いのつくタイトルを手にした。

 山県君は、走りがまとまってきたなという印象だ。頭が上下に動かず、肩も揺れずに進んでいく。体も適度に絞れていて、バランスよく走れていた。雨で肌寒かった予選と、晴れて日差しもあった決勝はまるで違うコンディション。予選から気持ちを切り替えて対応できた結果が優勝につながったし、彼の地元広島への思いも感じる好走だった。

 五輪で金メダルを目指す400メートルリレーを考えても、山県君が復活を飾った意味は大きい。桐生君、小池君、多田君というライバル選手がそろった中で勝ちきったことは、彼らに代表争いの上でも心理的なプレッシャーをガツンと与える結果になっただろう。序盤戦の注目試合となる織田記念国際は、今季を占う意味合いも強い。山県君にとって、10秒14のタイム以上に、勝てたこと自体に価値がある。(青戸慎司、男子100メートル元日本記録保持者、中京大副部長)

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