【阪神】チェン・ウェイン 「台湾の英雄」マイナーでも2軍でも腐らず努力

スポーツ報知
今季初勝利を挙げ、ウイニングボールを手にガッツポーズのチェン・ウェイン (カメラ・馬場 秀則)

◆JERAセ・リーグ 中日2―6阪神(29日・バンテリンドーム)

 阪神のチェン・ウェイン投手(35)が移籍後初マウンドに臨み、2011年10月2日の阪神戦(甲子園)以来、3497日ぶりのNPBでの白星を古巣・中日から挙げた。序盤は制球に苦しんだが、要所を締めて6回を5安打1失点で日米通算96勝目。チームが昨年9月から負けていたバンテリンDでの連敗も7で止め、同一カード3連敗も阻止。今季デーゲームは10戦全勝で、08年以来13年ぶりに4月を首位で終えることも確定した。

 米国時代には年俸20億円を手にしたが、原点は忘れない。左肘の不調を感じた17年、チェンはルーキーリーグと1Aでリハビリ登板に臨んだ。普段は球場でピザやポテトしか食べられないマイナーリーガーに高級肉、サンドイッチを振る舞うと、彼らはすごい勢いで食べ始めた。「『こんなにおいしい食事は久しぶりだ』と言われて。最後はバッグに詰め込む選手もいました」。中日時代の07年には自身も左肘の故障で育成選手となり、年俸は400万円だった。故郷の両親から仕送りを遠慮された過去もある。

 「マイナーの選手を見て、自分は恵まれている環境で野球ができるんだと痛感しました」。19年の開幕前日に先発落ちを通告された時も黙々と中継ぎ登板をこなした。開幕ローテを逃した今季も2軍で牙を研いだ。台湾の英雄になっても、ひたむきに腕を振る姿は変わらない。(表 洋介)

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