山県亮太が10秒14でV 地元・広島で桐生らに競り勝つ

スポーツ報知
山県亮太

◆陸上 ▽織田記念国際(29日、エディオンスタジアム広島)

 男子100メートル決勝で、2016年リオ五輪400メートルリレー銀メダルの山県亮太(セイコー)が10秒14(追い風0・1メートル)で3年ぶりに優勝した。予選も全体トップとなる10秒29(追い風1・0メートル)で通過。ともに自己記録9秒台の桐生祥秀(日本生命)、小池祐貴(住友電工)に競り勝ち、東京五輪イヤー序盤戦で弾みのタイトルを手にした。

 「しばらく調子がいい姿をお見せできていないので、また復活してきたなと思ってもらえるように頑張りたい」。山県の願いは、最高の形で結実した。予選から快調な走りを披露。決勝も桐生、小池らとの直接対決を制し、優勝。自己ベスト10秒00を持つ実力者が、復権の第一歩を印象づけた。

 地元開催の織田記念国際のタイトルは、紛れもなく“吉兆”だ。前回優勝した2018年は、ジャカルタ・アジア大会で自己ベストに並ぶ10秒00をマークし、銅メダルを獲得。ロンドン五輪の12年、リオ五輪の16年もともに優勝し、五輪本大会での躍進につなげた。自身も「これまでも、織田記念から順調にシーズンに入っていけた年もあった。いい記録を出すことが、1年の中で、ものすごく大きなピースになる」と認めていたタイトルが現実になり、東京五輪へ最高の弾みがついた。

 昨季は右膝蓋腱炎などに泣いた。今年2月、慶大で元々面識のあった高野大樹コーチに師事。これまで、特定のコーチをつけていなかったが「自分の感覚だけでなく、コーチの目をとおして最短距離で走りを完成させていく。練習、試合でフィードバックをいただけて、一本一本で返ってくるものが多くなったと感じているので、あとは結果を出すだけ。非常にいい練習ができている」。大きな変化の中で迎えた今季は、手応えにあふれている。

 最大3枠の東京五輪代表入りには、主要選考会の6月の日本選手権(大阪)で3位以内に入ることが重要となる。400メートルリレー代表でも、第1走者のスペシャリスト。山県の復活は、五輪初制覇を狙う“リレー侍”にも追い風となりそうだ。

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