佐々木クリス氏、26歳渡辺雄太の“遅咲き”本契約は「努力の結晶」日本の子どもたちに強烈なメッセージ

渡辺雄太(ロイター)
渡辺雄太(ロイター)

 元プロバスケットボール選手でアナリストの佐々木クリス氏による今月のコラムは、NBAでラプターズと本契約を結んだ渡辺雄太(26)について語る。

 NBAではたいてい23、24歳までに選手の評価が終わっていることが多い。26歳の渡辺選手が打ち勝つべき壁は非常に高かったが、正真正銘、自らの努力でつかみ取った本契約は本当に素晴らしいことだ。

 ツーウェー契約から本契約となり、今季の残りシーズンで年俸は約2500万円増え、来季は開幕ロースター(選手登録)に残れば報酬は約2億円。19年にドラフト全体9位指名を受けた八村塁選手とともに、日本の子どもたちに強烈なメッセージを放ってくれた。

 NBA全体を見ても、1シーズンでツーウェー契約から本契約に切り替わる選手は60人枠のうち数人。過去の代表的な例はレイカーズのカルーソ、サンダーのドートらで、いかに狭き門をくぐり抜けたかが分かる。シーズン途中での本契約は信頼の表れで、渡辺選手を「手元に置いておきたい」というチームからのメッセージでもある。

 渡辺選手の月を追うごとに増す積極性はすさまじく、リング周りのシュート確率が、NBA平均と並ぶ62~63%を推移している。安定してきた3点シュートと、定評のあるディフェンス力に加え、仲間が作り出したチャンスを生かして、シュートを決めきるフィニッシュ力を証明したことも本契約の後押しとなった。

 最近では、NBAに入ってから務めてきたパワーフォワードではなく、シューティングガード、スモールフォワードのポジションでプレーする機会も増えた。今後、プレーメイクも求められてくる。味方のポイントガードが相手ディフェンスにマークされたときに次なる攻撃の起点となり、チームのオフェンスの好循環を生み出すことができるかが問われてくるだろう。

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