陸上男子やり投げで松崎高・山本将大が「静岡一小さな町」から日本一目指す…29日から高校総体静岡地区大会

地区大会に向けて練習する松崎・山本
地区大会に向けて練習する松崎・山本

 2年ぶり開催の全国高校総体(7月開幕、福井)予選となる陸上の各地区大会が29日に開幕する。東部地区の男子やり投げに山本将大(松崎3年)が出場。19年全国総体で4位相当の自己ベスト(62メートル51)を持つ男が、「静岡一小さな町」から日本一を目指す。

 山本が雪辱に燃えている。初の全国大会となった昨年10月の全国高校陸上では、52メートル59で25位。肘の痛みを抱えながらの出場で「期待してもらったのに全くダメだった。今年はしっかり頑張りたい」と意気込む。

 松崎中時代は硬式野球のクラブチームで捕手を務めていたが、練習中に肩を負傷して断念。第2の競技人生に選んだのが、兄のやっていたやり投げだった。「肩だけには自信があったし、投てき競技で一番遠くに飛ばせるので格好いい」と高校入学後、本格的に競技を始めた。

 松崎町の人口は6235人(21年3月末現在)で、県内の全35市町で最少だ。生徒数減に悩む松崎高には投てき専門のコーチがいない中、技術的な部分は独学で学び過去1年で10メートル以上記録を伸ばした。杉山拓弥監督(28)は「誰よりも練習しますし、彼の姿を見て後輩にいい選手が出てきている」と、今では「先生」の役割も果たしている。

 「東海(大会)までは一投で(優勝を)決める。『70メートルを投げて日本一』という目標を達成して、応援してくれる人たちに恩返ししたい」と山本。福井の空に、一番大きな放物線を描いてみせる。(内田 拓希)

 ◆山本 将大(やまもと・まさと)2003年12月16日、松崎町生まれ。17歳。松崎高入学後、本格的に競技を始める。178センチ、77キロ。家族は両親、姉と兄2人、祖母。

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