日本初の五輪決勝へ“ハードル”は高くない!…29日陸上織田記念を苅部俊二氏展望

スポーツ報知
高山峻野

 陸上織田記念国際が29日、エディオンスタジアム広島で行われる。東京五輪で躍進の予感が漂うのが男子110メートル障害だ。五輪本大会もスポーツ報知で評論を担当する苅部俊二氏(51)=法大監督=は、13秒25の日本記録を持つ高山を筆頭に、金井、泉谷の“ビッグ3”を軸とした活躍に期待した。

 苅部氏「桐生君が13年に100メートル10秒01を出したように、条件に恵まれれば記録の出る大会。仕上がりも順調で、3人とも13秒32の五輪参加標準を上回る好記録を出してもおかしくない」

 この種目で、ニアマイア(米国)が初めて“13秒の壁”を破り、12秒93の世界新を出したのが1981年。40年たち、現世界記録はメリット(同)の12秒80。100メートル世界記録が40年で0秒37速くなったのに比べ、短縮幅は0秒13と少ない。

 苅部氏「世界記録も頭打ちで、陸上の中でも完成形を迎えた種目。ハードル間でいかに脚を回せるかが必要で、単に速いだけでは詰まってしまうからだ。世界が伸びない中、日本は技術や走力を上げて世界と戦えている。当日の風などの条件次第だが、13秒2台でも五輪決勝に残れると思う」

 3選手は、三者三様の強みが武器。互いを刺激しながら高め合う理想の関係だ。

 苅部氏「高山はパワー系。パワフルに脚を回す“教科書的”な選手だ。金井はシャープさが売り。脚を前に鋭く出して体を合わせていく。泉谷は走り幅跳びで7メートル92の記録を持つように、並外れたバネがあり、弾性力を生かせるのが良い。今大会は五輪切符を争う日本選手権(6月、大阪)の前哨戦。好勝負に期待したい」

(細野 友司)

 ◆苅部 俊二(かるべ・しゅんじ)1969年5月8日、横浜市生まれ。51歳。横浜市立南高―法大。94年アジア大会を制した400メートル障害などをこなし、96年アトランタ五輪は男子1600メートルリレーで5位。16年リオ五輪は日本陸連短距離部長として現場指導にあたり、男子400メートルリレーを銀メダルに導いた。

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